10歳の猫『ジョージ』は、オーストラリアのシドニーで飼い主のフィオナさんと一緒に幸せに暮らしていました。しか、フィオナさんが体調を崩し、治療のためにアイルランドに戻らなければならなくなると、ジョージの生活は一変したのです。
フィオナさんはアイルランドからすぐに帰れると思い、ジョージの世話を隣の住人にお願いしました。しかし、フィオナさんの健康状態は思った以上に悪く、アイルランドでの長期間の滞在を余儀なくされたのです。
フィオナさんはジョージをアイルランドに呼ぶ計画を立て始めました。しかしその最中に、ジャージアの世話を任されていた隣の住人は、家の事情で別の街へと引っ越してしまったそうです。
出典:Bring George Home
取り残されたジョージはひとりで生きて行くために、近所を彷徨い始めました。そして、ジョージは迷子になってしまったのです。
しばらくすると、道端を歩いていたジョージを優しい人が保護して、動物病院へと連れて行きました。そして、マイクロチップの情報から、フィオナさんのところに連絡が入ったのです。フィオナさんが事情を説明すると、動物病院がジョージを有料で預かってくれることになりました。
フィオナさんはジョージに辛い思いをさせた事に、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。フィオナさんは一刻も早くジョージをアイルランドに呼びたいと思ったのですが、今のフィオナさんにはジョージの渡航費を出す余裕がなかったため、どうしてよいか分からなくなってしまったのです。
出典:Bring George Home
そんなフィオナさんに力を貸してくれたのがアイルランドに住む2人の友人でした。フィオナさんが困っていることを知ったサラさんとケイトさんが、ジョージの渡航費を集めるために、クラウドファンディングサービス『GoFundMe』で、世界中の人に向けて資金援助を呼びかけてくれたのです。
しかし、その間にもオーストラリアのジョージは、悪い状況へと向かっていました。動物病院がジョージを長い間預かっていたため、費用がどんどん膨らんでいたのです。そして、一向にフィオナさんからの入金がなかった病院側は、ジョージをこれ以上預かることはできないと判断し、里親さんを探し始めることにしたのです。
フィオナさん達にはタイムリミットが近づいていました。
出典:Bring George Home
ジョージをアイルランドへ呼ぶためには、渡航費や医療費、病院での宿泊費など多額のお金が必要でした。フィオナさん達は寄付が集まるかとても不安でしたが、世界中の人達がジョージの話に共感し、少しずつ寄付が増えていったそうです。
そして、ついにジョージのための資金が集まったのです!
出典:Bring George Home
ジョージとフィオナさんが離れて暮らすようになってから1年半後。ジョージはオーストラリアから、フィオナさんの待つアイルランドへと飛び立ちました。そして、離ればなれになっていたふたりが空港で再会したのです!
そこには力を貸してくれたサラさんとケイトさんの姿もありました。
出典:Bring George Home
二度とジョージに会えないと思っていたフィオナさんは、ジョージが近くにいる幸せを強く噛み締めたのです。
出典:Bring George Home
ふたりの再会は、惜しみなく力を貸してくれたサラさんとケイトさん、そして温かい寄付を寄せてくれた世界中の人達のおかげで実現することができました。
1年半ぶりに再会したふたりは、もう二度と離れることはありません。これからは以前と同じように、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:Bring George Home/metro/lovemeow