約2ヶ月前の嵐の日のこと、集合住宅に現れた1匹のハチワレ猫が大きな声で鳴いていました。すると普段から地域猫達の世話をしている女性がその声に気づき、猫を助けるために駆けつけました。
その猫は地元の野良猫のコロニーで暮らしていた猫で、妊娠してお腹が大きくなっていることが分かりました。「女性は猫が必死に鳴いていることに気づき、すぐにキャリーに入れて自宅へと連れて帰りました」と保護施設『ジンズ・ボトル・ベビーズ』の創設者のシェルビーさんが言いました。
女性が自宅で猫の世話を始めると、すぐに猫は子猫達を出産しました。
当時、猫はまだ生後6ヶ月ほどだったため、生まれてきた子猫達に何をすれば良いのかが分かりませんでした。しかし、女性の助けを借りて気持ちを落ち着かせると、愛情いっぱいに子猫達の世話を始めました。
そんな猫の親子のことを知ったシェルビーさんは、躊躇することなく親子を引き取ることを申し出ました。「翌日、私達は親子を迎え入れました。その後、母猫は迷子になっていた2匹の子猫を受け入れてくれました。」
「最初の頃の母猫は子猫達の世話に集中していたため、私が部屋に入るたびに不満を言ってきました。しかし、時間が経つにつれて優しく接してくれるようになりました。」
子猫達が生後3週間を迎えた頃、養育ボランティアのジェンさんが親子の世話を引き継ぎました。ジェンさんは親子のために広い養育部屋を用意して、『パンダ』と名付けられた母猫が過ごしやすいように様々な設備を整えました。
パンダは相変わらずしっかりと子育てをしていて、子猫達にたくさん話しかけて、子猫達の全ての要求に応えていました。
最初の頃のパンダは新しい環境を少し警戒していましたが、毎日の暮らしの中で徐々に慣れていきました。「パンダは室内生活が初めてで、常に周りのことを気にしていましたが、今の彼女は家猫として生きるために必要なことを学んでいます」とジェンさんが言いました。
そんなパンダの愛情で子猫達は日に日に大きく、活発になっていきました。子猫達は愛らしい足取りで探索に出かけ、みんなで一緒にレスリングや猫のスキルを学び始めました。
「パンダは活発になった子猫達をベッドの上から観察するようになりました。当初、私が子猫達を寝床から連れ出して体重を量っていると、いつも緊張しながら注意深く子猫達のことを見守っていました。しかし、彼女は私達が子育てを手伝っていることに気づくと、明らかに行動が変わりました。」
ジェンさん達の愛情に気づくとパンダはすぐにリラックスし始めて、人間と一緒に過ごす時間を増やしていきました。またパンダは頭や身体を撫でられるのが大好きになりました。
パンダは様々なオモチャで遊ぶことを学び、家の中の物音にも慣れて、ソファーでくつろぐことが幸せなことだと気づきました。
「昨日、パンダはまるで自分がこの家を所有しているかのように、リビングを探索しながら走り回っていました。私は野外生活を送ってきた母猫達が室内生活に慣れて、徐々にリラックスしていく姿を見るのが大好きです。」
パンダはジェンさんの元で日に日に変化していき、子猫達はみんな健康で幸せな子猫になりました。
「パンダは本当に素晴らしいお母さんです。でも彼女はまだ子猫のため、家の中で元気いっぱいに遊び回っている姿を見ると、とっても嬉しい気持ちになります」とジェンさんが話してくれました。
こうして助けを求めて大きな声で鳴いていたパンダは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。今のパンダは家の中の快適な暮らしを楽しんでいて、愛情いっぱいの毎日に大きな幸せを感じているのです。
出典:chaos.in.cat.shape/lovemeow