猫の『ドードー』は、非常に珍しい「甲状腺機能低下症」を持って生まれた猫です。ドードーはこの病気のため、生後13週ほどの大きさで成長が止まってしまいました。
出典:KittenInn
一生治療が必要なドードーのために、ニュージーランドのロワーハットにある保護団体『Kitten Inn』は、自分達の保護施設内にドードーの家を用意しました。
「ドードーはとっても甘えん坊の小さな猫です。話すこととハグすることが大好きで、彼は毎晩、私の腕の中で寝て、鳩のように喉を鳴らします」と保護施設のスーザンさんは言いました。
出典:KittenInn
5歳の誕生日を迎えたドードーはとても愛情深く、困った子猫達を見過ごすことができません。ドードーは施設に子猫達が運ばれて来ると、率先して子守りを始めるのです。
ある日、そんなドードーの元に1匹の子猫がやってきました。子猫の名前は『ウィリアム』。生後16週のウィリアムは、他の子猫よりも明らかに小さな身体をしていました。獣医さんが診察した結果、ウィリアムも「甲状腺機能低下症」を持っていることが分かったのです。
ウィリアムは他の子猫のように高く跳んだり、速く走ったりすることはできませんが、いつも自分にできることを精一杯やっているそうです。
同じ病気を持つドードーとウィリアムは出会ってすぐに結ばれました。ドードーはウィリアムの気持ちが分かっているようで、家族のように愛情を注ぎ始めたのです。
ドードーはいつもウィリアムを抱きしめながら、愛情たっぷりに喉を鳴らします。一方のウィリアムも、ドードーがそばにいてくれることがとても嬉しいようで、いつもドードーと一緒に同じ時間を過ごしているそうです。
保護施設で偶然出会ったふたりは、こうして素敵なパートナーになりました。もしかするとふたりの出会いは、偶然ではなく、運命だったのかもしれませんね。
これからもふたりは優しいスタッフに囲まれながら、お互いに愛情を注ぎ合い、幸せな毎日を送っていくことでしょう。