今から1年前のこと、ニューヨークの地下鉄網を彷徨い歩いていた1匹の野良猫が見つかりました。猫は駅の通路下の排水路に1週間ほど留まっていました。近くを通りかかった乗客は猫の存在に気づきましたが、そこが救出できない場所だったため、上から食べ物を落としてあげていたそうです。
そんな中、猫の鳴き声に気づいたアンジェラ・ダンフォードさんとイアンさん夫婦が、アニマルレスキューとニューヨーク市警察に猫の救出を要請したのです。
猫のことをSNSで知った人達も現場に集まり、救出の協力をしてくれました。地元の保護施設のナンシーさんが駆けつけた時には、地下鉄工事の作業員や鉄道警察隊、ニューヨーク市警察、近くの住人など多くの人達が集まっていたそうです。
アニマルレスキューのジョンさんが捕獲器を持ってくると、さっそく救出活動が始まりました。市警察が排水路に捕獲器を設置し、夜間も定期的にチェックを続けたのです。その翌日も市警察やジョンさん達が監視を続けましたが、なかなか猫は捕獲器に入りませんでした。しかし、その日の夕方、ついに猫を保護することに成功したのです!
保護された猫の頭には少しの傷がありましたが、その他に怪我はありませんでした。猫はとても感謝しているようで、ジョンさんに頭突きをして、喉を鳴らし始めたそうです。
猫にはアンジェラさん夫婦から名前をとって『サブウェイ・ダンフォード』と名づけられました。サブウェイはみんなの力を借りて、窮地から脱することができたのです。
救出の後、しばらく国を離れていたアンジェラさん夫婦でしたが、とてもサブウェイのことが気になっていました。そこで、アンジェラさんはサブウェイが入っている保護施設に、「帰国した後にサブウェイを引き取ることができますか」とメッセージを送りました。するとスタッフのナンシーさんから「もちろん大丈夫ですよ!」と嬉しい返事が返ってきたのです。
アンジェラさん夫婦は海外から戻った後、すぐにサブウェイを家に連れ帰り、2匹の先住猫と会わせてみました。すると夫婦が驚くほど、先住猫と仲良くなったのです!
特にキジトラの『ワトソン』とは、離れられない仲になりました!
2匹はどんな時も一緒です。
一緒に遊び、一緒に食事をして、一緒に昼寝をします。
さらにサブウェイは、人間用のベッドをワトソンと分かち合いました♪
そして、夫婦がサブウェイを見つけてから、あっという間に1年が経ちました。「私達はサブウェイが家に持ってきた愛と笑いの量を、言葉で言い表すことができません。私達は彼との生活で、今まで以上に充実した1年を過ごすことができました」とアンジェラさんは話してくれました。
こちらはサブウェイが見つかった時の様子です。(動画)
Subway kitty #subwaycat
Nancy Gironさんの投稿 2016年2月21日
そして、現在。サブウェイはこんなに幸せになりました! (動画)
You guys.
Angela Dawnさんの投稿 2016年5月2日
こうして地下鉄の排水路から助け出されたサブウェイは、新しい家で幸せな生活を手に入れました。どうやらサブウェイは、助けてくれたアンジェラさん夫婦にたくさんの恩返しをしているようです♪