ある日、保護施設『アニマル・ウェルフェア・リーグ』に双子の子猫が運ばれてきました。子猫達はすぐに養育ボランティアのローレン・ストリキュラさんの家に向かって、そこで室内生活を始めました。
最初の数日間、子猫達は一日のほとんどの時間を寄り添いながら、お互いのことを温め合っていました。子猫達はとても幼く、弱々しくて、いくつかの健康問題を抱えていました。
特に弟の『ジェイス』は身体が弱っていて、哺乳瓶からミルクを飲めるようになるまでにはしばらく時間がかかりました。姉の『ジャッキー』はそんな弟にピッタリと寄り添いながら、いつも弟のことを元気づけていました。
ローレンさんの献身的な看護のおかげで子猫達は徐々に元気を取り戻し、少しずつ体重を増やし始めました。ローレンさんはジェイスが初めて哺乳瓶からミルクを飲んだ時、嬉しくて思わず声を上げてしまったそうです。
それから数週間で子猫達は完全に開花しました。子猫達は寝床から最初の一歩を踏み出して、トイレの使い方を覚えて、お皿からひとりでご飯が食べられるようになりました。
そんな子猫達は見た目がほとんど同じですが、性格はそれぞれ違っていました。ジェイスはとってもイタズラ好きで、ジャッキーは優しいお姉さんだそうです。
そして子猫達が十分に成長した時、ローレンさんはふたりを一緒に引き取ってくれる家族を見つける必要があることを知っていました。
そんな中、アレクサンドラさんとブライアンさん夫婦が保護施設を訪れました。夫婦はInstagramでジェイスとジャッキーの姿を見て一目惚れしたそうです。保護施設で夫婦が子猫達に手を差し伸べると、子猫達はすぐに夫婦の愛情を受け入れました。
その後、夫婦の家に引っ越した子猫達は、その日のうちに新しい環境に落ち着きました。子猫達はキャリーから出るとすぐに、家の中を隅々まで探索し始めたそうです。
「子猫達はゆっくりと慎重に、家のあらゆるところをチェックして回りました。そして家に着いてから2〜3時間が経つ頃には、エネルギー全開で遊び回るようになっていました」とアレクサンドラさんが言いました。
「その日の夜、夫は猫をリラックスさせるための音楽を見つけました。子猫達はこの頃には随分と落ち着いていて、私達のベッドに飛び込んできました。」
夫婦はジェイスの名前を『ウイスキー』に、ジャッキーの名前を『ピッパ』に変えました。
ウイスキーとピッパは相変わらず信じられないほどの絆を共有しています。子猫達は常にお互いの目の届くところにいて、全てのイタズラを一緒に行なっているそうです。「子猫達はノンストップで一緒に遊んでいます。そしてお互いの姿を見失うと一斉に鳴き始めます。」
「子猫達は一緒に寝て、一緒にご飯を食べます。ふたりはオモチャで遊ぶのが大好きで、室内生活を存分に楽しんでいます。」
子猫達は家の中を歩き回ったり、全速力で駆け回ったり、家具の上から飛び降りたりしながら、日々の暮らしを楽しんでいます。また子猫達はお互いの身体をスリスリしながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているそうです。
「昼間の子猫達は窓辺に座りながら犬の散歩を眺めたり、鳥の動きをじっと見つめたりしています。また窓辺にあるハンモックで横になりながら、まったりとした時間を過ごしています。そして窓の外が静かになると、私達の膝の上に登ってきて、幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めます。」
子猫達は何か要求があったり、夫婦の注意を引きたい時は、躊躇することなく大きな声で話しかけてくるそうです。
「子猫達のお互いへの愛情は本当に素晴らしいものです。私達はふたりを一緒に家族に迎えることができて、心から幸せを感じています」とアレクサンドラさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして路上から一緒に保護された子猫達は、安全な家の中で新しい人生をスタートさせることができました。これからも子猫達はお互いに愛情を注ぎ合いながら、最高に幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:our_fostering_tails/lovemeow