ある日、保護施設『ベビー・キトゥン・レスキュー』の創設者のキャロライン・グレースさんの元に、緊急の救助が必要な3匹の子猫についての連絡が入りました。子猫達は僅か生後3日で、24時間体制の看護を必要としていました。
子猫達は最初、地元の保護団体のところに運ばれてきましたが、そこには子猫達を育てるための環境が整っていなかったため、キャロラインさんのところにやって来ました。子猫達は全身が汚れていて、ノミがたくさんついていました。
それから数日間、細心の注意を払いながら看護を続けると、子猫達はついに危険な状態から脱することができました。
そんな快方へと向かい始めた子猫達の中に、『アンナ』と名づけられた子猫がいました。アンナは兄弟よりもはるかに小さな身体をしていましたが、子猫達の中で一番勇敢でした。
しばらくして子猫達が歩けるようになると、アンナはすぐにみんなの注目を集め始めました。「アンナはサイズと体重が最も小さな子猫でしたが、非常に大きな個性を持っていました。また彼女は大きな声も持っていて、お腹が空くとすぐに知らせてきました」とキャロラインさんが言いました。
キャロラインさんは子猫達の体温を保つために、温度調整ができる保育器の中で子猫達を育てていました。「アンナは毎回、保育器の扉が開いたのに気づくとすぐに大きな声で鳴き始めました。また彼女は一番大きな喉のゴロゴロ音を持っていて、いつも愛らしいフミフミ姿を披露してくれました。」
アンナは食事の時間も非常に元気で、哺乳瓶がしっかりと口の中に固定されるまで、大きな声で鳴き続けていました。そして食事が終わるとすぐにゴロゴロスイッチをオンにして、撫でて欲しそうに背中で転がり始めました。
アンナは一番最後に目が開いた子猫でしたが、目が開くとすぐに寝床から出て来て、勇敢な探検家になりました。またアンナは兄弟がやっていることにいつも興味津々で、兄弟と一緒に行動を始めて、いつの間にか兄弟を追い越しているそうです。
「アンナはとってもお喋り好きで、私と一緒に遊ぶか、私に寄り添うまで、じっと私の目を見ながら大きな声で鳴いてきます。彼女はとっても甘えん坊で、抱きしめられるのが大好きです。彼女はいつも愛情を求めていて、膝の上に乗るとすぐに幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めます。」
「私達の施設では、幼い子猫達に必要な専門的なケアやサポートを提供することができます。私達は病気で弱々しかった子猫が回復し、健康で幸せな子猫に変わっていく姿を見るのが大好きです。」
「私達は日に日に変わっていくアンナの姿に、大きな喜びを感じています。アンナは勇敢で、好奇心が旺盛で、寄り添うことが大好きで、非常に愛情深く、とっても人間好きです。」
そして数週間の養育期間の後、アンナと兄弟は新しいステップに進む準備を整えました。その後、子猫達の里親募集が始まると、アンナはすぐに生涯の家族との出会いを果たしました。
「アンナが初めて私達の施設に来て以来、ずっと彼女は生涯の家族との暮らしを夢見てきました。今の彼女には2匹の子猫の兄弟がいて、新しい家には猫用のパティオがあり、部屋の壁にはキャットステップが設置されています。私はこれから彼女が新しい家族の元に、多くの喜びと愛情をもたらすことを知っています。」
現在、『アルカ』に名前を変えたアンナは、新しい家にすぐに順応して、毎日を元気いっぱいに過ごしています。アルカはいつも家の中を探索し、気になるオモチャを見つけると全力で遊び始めるそうです。
またアルカは新しい家に着いた夜に、さっそく新しい家族とベッドを共有して、朝になると喉のゴロゴロ音で家族を起こしました。
「アルカは私達と一緒に眠って、朝になると喉をゴロゴロと鳴らしながら、幸せそうにベッドをこねていました。彼女はまさに私達家族がずっと望んでいた猫で、彼女に出会えたことに心から感謝しています」と家族が嬉しそうに話してくれました。
こうして生後3日で保護されたアルカは、優しい人達のおかげで生涯の家に辿り着くことができました。これからもアルカは家族にたくさんの愛情を注がれながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:babykittenrescue/lovemeow