助けに来てくれた女性に、興奮しながら挨拶した猫。新たな希望に胸を膨らませながら、幸せいっぱいの毎日を歩み始める

動物の保護活動を行っているドナさんが近所の地域猫達の世話をしていると、近所の人から置き去りにされた猫についての話を聞きました。

そしてドナさんは近所の家の裏庭で、首輪をつけたクリーム色の猫の姿を発見しました。ドナさんは猫の信頼を得るためにご飯を与え始めました。「その日以降、猫は毎日ご飯を食べに来るようになりました」とドナさんが言いました。

猫は着実にドナさんの存在に慣れていって、徐々にドナさんのそばまで来るようになりました。

猫は非常にお腹を空かせていて、毎回ボウルの中に入ったご飯を一口も残さずに平らげました。猫のシッポの毛はもつれていて、体はとても痩せ細っていました。

猫がドナさんの前で落ち着いた様子を見せるようになると、ドナさんは手を伸ばして猫が自分のところに来るかを確かめました。すると猫はドナさんに力強く頭をぶつけてきて、再びご飯のところに戻っていきました。その後さらに信頼関係を築いていくと、ドナさんは猫の体を撫でたり、古くなっていた首輪を外したりすることができました。

そして、ドナさんが猫を保護するためにキャリーを持ってくると、猫は愛情を込めて顔をすり寄せてきました。さらに猫はドナさんの手に頭を押し当てて、まるで「一緒に家に連れて行って」と懇願しているかのように、ドナさんの横で転がりました。

「猫の全身の毛は非常に薄くなっていて、毛が無くなっているところもありました。猫はこれ以上外で身を守ることができない状態になっていました。」

出典：feralcatcolony

ドナさんはキャリーの扉を開けると、中に缶詰を置きました。すると猫がすぐにキャリーの中に入ってきたため、ドナさんが扉をそっと閉めると、猫が物凄い勢いでご飯を食べ始めました。

猫はこれまで街中を彷徨いながら、食べ物と避難場所を探す日々を続けてきました。しかし、ドナさんのおかげで路上での生活を終わらせて、新たな暮らしを始めることができたのです。「私は保護した猫に『エディ』と名付けました。」

エディは頭の上に屋根があり、十分なご飯がある場所に連れて来てもらえたことに心から感謝していました。そんなエディをドナさんがお風呂に入れると、とっても気持ちが良かったようで嬉しそうな姿を見せてくれました。「エディはすべての汚れが落ちて大喜びしました。」

全身を綺麗にしてもらったエディは非常に気分が良くなって、ドナさんの手に頭を乗せながらナデナデを楽しみ始めました。

出典：feralcatcolony

エディは失われた時間を埋め合わせるかのように、チャンスが訪れるたびに愛情を求めて甘えてきました。エディは毎晩ドナさんの夫のランディーさんに寄り添って、朝になるとドナさんに元気よく頭をぶつけながら挨拶しました。そんな愛情いっぱいのエディの姿を見ながら、ドナさんはエディに完璧な家族が見つかることを願いました。

そしてドナさんがエディを動物病院に連れて行くと、病院のスタッフのクリスタさんがすぐにエディに夢中になりました。

クリスタさんは既に自宅で犬を3匹と大人しい猫を1匹飼っていたため、エディが自分達の家にピッタリと合うかを確認する必要がありました。そのためドナさんに養育主としてエディを引き取ってもよいかを尋ねました。

「クリスタさんは動物達を新しい環境に慣らしていく方法をよく知っています。きっとエディはクリスタさんの家でも上手くやっていくことでしょう。」

出典：feralcatcolony