大晦日の夜、子猫の『トースト(茶トラ猫)』と『ベル(茶白猫)』が多くの猫達と一緒に、世話の行き届いていない家から救出されました。地元の保護施設『テイルズ・ハイ』はトーストとベルを6匹の猫達と一緒に引き取って、社会化させるために動き始めました。
養育ボランティアのアサさんは子猫達を引き取ると、子猫達が落ち着けるように静かな部屋を用意しました。子猫達は環境の変化に戸惑っていて、本来の個性が見えなくなっていました。アサさんはそんなふたりがキャリーから出てくるのを床に座って待ち続けました。
子猫達は時間の経過と共に少しずつ落ち着いてきて、ベルが先にキャリーの外に出ました。するとベルはアサさんの存在に気づいたようで、真っ直ぐにアサさんのところに向かってきました。ベルは生後6ヶ月ほどで、信じられないほどの甘えん坊で、愛情を求めてアサさんに寄り添いました。
その後すぐにベルよりも2ヶ月ほど若いトーストがキャリーから顔を出して、アサさんのところに向かってきました。トーストはベルがアサさんに愛情を求める姿を見て、随分と安心したようでした。
トーストはアサさんに頭と背中を撫でてもらうためにすり寄りました。
子猫達は困難な状況の中で過ごしてきたため、全身が非常に汚れていました。「私は大晦日の夜のほとんどの時間を子猫達のお風呂に費やしました。子猫達はひどい生活環境で育ったにもかかわらず、優しい心の持ち主でした」とアサさんが言いました。
アサさんが大量のノミや汚れを落としてくれたため、子猫達はとても気分が良くなりました。「子猫達は私と一緒にいることに慣れて、ゴロゴロと喉を鳴らしながらナデナデを要求してくるようになりました。」
ベルはアサさんの膝の上に嬉しそうに倒れ込んで、前足を伸ばしながら空中をこね始めました。一方のトーストも新しい環境を受け入れて、ベルのようにアサさんの注意を引くようになり、発見した全てのオモチャで遊ぶようになりました。
「ベルは私から少しも離れようとしなかったため、ベルの写真を撮るのに1時間以上もかかりました。」
子猫達は快適なアサさんの家で、生まれて初めて清潔なベッドで眠ることができました。子猫達はベッドの中で寄り添いながら、部屋中を喉のゴロゴロ音で満たしました。
ベルは最初からとても社交的でしたが、トーストは完全にアサさんに心を許すまでには少し時間がかかりました。でも現在はふたりともアサさんに心を開いていて、愛らしい個性を輝かせているのです。
「トーストは新しい状況に対して少し警戒心が強いですが、毎回ベルの姿を見て気持ちを変化させています。ベルは常にトーストに安心感を与える存在です。」
「子猫達はどちらも甘えん坊で、撫でられた瞬間に大きな音で喉を鳴らし始めます。」
とっても仲良しな子猫達は、ベルがアサさんの膝の上で気持ち良さそうに喉を鳴らしている最中に、トーストが夢中になってベルの毛づくろいしていることもありました。
「ベルは人間の近くにいるのが大好きで、私が床に座るとすぐに膝の上に乗ってきます。トーストも私に寄り添ってきますが、遊ぶことも同じくらい好きです。」
トーストはボール遊びに夢中で、いつも無邪気にボールを追いかけています。ベルもトーストと一緒に遊びますが、私やトーストに寄り添いながら、まったりとした時間を過ごすことの方が好きなようです。
アサさんや保護施設のスタッフ達はとっても仲良しな子猫達の姿を見て、ふたりを一緒に引き取ってくれる里親さんを見つけることに決めたそうです。
こうして優しい人達のおかげで快適な家の中で過ごし始めた子猫達は、その後の人生が大きく変わりました。子猫達はこれからもたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいに喉を鳴らし続けていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:shibuyarollcall/lovemeow