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送るある日、タイヤ専門店の従業員が屋外の砂利の上で暮らす母猫と子猫達の姿を発見しました。猫の親子は大きなタイヤのホイールを住処にしていました。
従業員は母猫が安全に子育てができる場所を用意してあげたいと思い、地元の保護施設に助けを求めました。「『イザベル』と名付けられた母猫と子猫達が私達の施設に来た時、全身がかなり汚れていました。イザベルは子猫達を清潔に保つために最善を尽くそうとしていました」と養育主のシンディー・コンドンさんが言いました。
シンディーさんは近所の人達と一緒に、お湯で濡らしたタオルで親子全員の身体を拭きました。そしてシンディーさんは翌朝、フワフワになった子猫の群れの中へと飛び込みました。
「家に来た直後のイザベルは緊張していて不機嫌そうでしたが、ウェットフードを差し出すと私のことを少し信頼してくれました。彼女はウェットフードを勢いよく食べ尽くして、すぐにおかわりを要求してきました。」
そして、3杯目のご飯を食べて新鮮な水を飲んだ後、イザベルはやっとお腹を満足させました。するとイザベルの瞳から警戒心が無くなって、物陰に隠れようとはしなくなりました。彼女は子猫達のところに向かって行って、子猫達を抱きしめながら眠りに落ちていきました。
「夜中にイザベルの様子を確認しに行くと、彼女はゴロゴロと喉を鳴らしながら私のことを出迎えてくれました。」
シンディーさんはイザベルが食事のたびにご飯を平らげて、水を全て飲み干すことに驚きました。その後、イザベルはご飯が決まった時間に必ず出てくることに気づき、3日目になると必要な分だけ食べるようになりました。「イザベルは今も食欲が旺盛ですが、全てを食べる必要がないことを知っています。」
すっかり新しい生活に慣れたイザベルは、本来の性格が表に出てきました。イザベルはとても甘く、フレンドリーな性格で、会う人全てに甘えるようになりました。「イザベルは子猫部屋の訪問者が自分に注意を向けてくれるまで、喉を鳴らしたり、足を軽く叩いたり、挨拶をしたりしながらアピールしてきます。」
一方の子猫達も人間に興味があるようで、子猫部屋を訪れる近所の人達と楽しそうに交流しています。「子猫達は優しい人達と接することで、人間の近くにいることが好きになり、同時に家の中の様々な音にも慣れていきます。」
4匹の子猫達は『チップ』『アンバー』『ティモシー』『ペッパー』と名付けられました。子猫達は確実に成長を続け、それぞれの個性を開花させました。
チップはキジ白の男の子で、最も社交的で、人間が部屋の中に入ってくると必ず自分の存在をアピールします。チップはいつもゴロゴロと喉を鳴らしていて、遊ぶ時はよく鳴いています。
アンバーは茶白の女の子で、寄り添うことが大好きです。アンバーは柔らかい場所で転がって、寝心地の良い昼寝スポットを見つけるのが得意です。またアンバーは背中を撫でられるのが好きで、幸せを感じている時は愛らしい仕草で全身をくねらせます。
ティモシーは茶白の男の子で、優しくて真面目な性格です。ティモシーは窓辺で日光浴をしたり、窓の外の生き物や近所の人達を眺めるのが好きです。またティモシーはシンディーさんが何かをしていると、率先して『猫の手』を貸してくれるそうです。
ペッパーは三毛の女の子で、4匹の中で一番独立心が強く、恐れ知らずで、探究心があります。ペッパーはお母さんのシッポや耳にタックルするのが好きで、オモチャを見つけると楽しそうに遊び始めます。
そんな子猫達が部屋の中を散歩している時は、遠くの方からイザベルが子猫達の様子を見守っています。子猫達は新しい領域に足を踏み入れる時は少し緊張しますが、すぐにその緊張が興奮へと変わるそうです。
「少し前までタイヤの中で暮らしていた親子は、新しい生活の中で大きく変わりました。イザベルは愛情深いお母さんで、子猫達のことをしっかりと育ててきました。そのおかげで子猫達はみんなとっても健康で、好奇心が旺盛で、いつもピッタリと寄り添いながら幸せそうに過ごしています」とシンディーさんが嬉しそうに話してくれました。
こうしてタイヤ専門店の外で保護されたイザベルと子猫達は、安全な家の中で新しい生活をスタートさせることができました。これからも親子は室内生活を楽しみながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω｀*)
