人生に、もふもふを。

ベーグルショップで多くの問題を抱えながら暮らしていた猫。1人のお客さんとの出会いで、幸せな猫へと生まれ変わる

0

猫の『クッキー』は4年間、ベーグルショップの店先で暮らしてきました。お店の店員さん達はクッキーにご飯を食べさせ、猫の家を建てましたが、それ以上のことはしていませんでした。

「店員さん達はあまり猫の知識を持っていなかったようで、クッキーをどうしたらよいか分かっていないようでした」とクッキーを保護し、養育を始めた女性が言いました。

女性はベーグルショップに立ち寄った時に、とても具合の悪そうなクッキーと出会いました。「私は少し前に、野良猫の保護に関する講座を受けました。そして、弱っているクッキーを何とかしなければと思い、店員さん達にクッキーを動物病院に連れて行っても良いかを聞きました。店員さん達もクッキーをどうすればよいかを悩んでいたようで、私の保護の申し出を喜んでくれました。」

女性は早速クッキーを保護して、獣医さんのところへと連れていきました。

獣医さんはすぐにクッキーが妊娠をしていて、虫歯の悪化で歯が無くなっていることに気づきました。またクッキーは胸に怪我を負い、重度の上気道感染症を患っていたため、常に重い呼吸をしていたのです。さらに左耳の怪我が進行していて、手術の必要があることも分かりました。

悲しいことにクッキーは子宮蓄膿症を患っていたため、お腹の子猫達は既に亡くなっていました。獣医さんの緊急手術で卵巣を摘出したクッキーは、その後さらに耳や歯の手術を行い、健康な状態に戻ることができたのです。

こうしてクッキーの大切な命は、女性と獣医さんのおかげで助かりました。

動物病院から女性の家に戻ったクッキーは、キャリーバッグから出るとすぐに喉を鳴らし始めました。そして、何時間も女性に寄り添い続けたのです。

手術の3日後には、クッキーは既に新しい環境に慣れていました。そして1週間後には、お腹や顎を撫でられるのが大好きになっていたのです。

その後、女性は愛犬にクッキーを紹介しました。愛犬はクッキーのことが気に入ったようで、いつも一緒の部屋にいるようになりました。

クッキーは歯が無いため正確な年齢は分かりませんが、獣医さん達は5〜8歳くらいだろうと推測しているそうです。

「クッキーはお腹を撫でると、いつも足をピンと伸ばします。クッキーはバスルームがとても気に入ったようで、いつもバスルームでお腹のナデナデを要求してきます。」

クッキーの目は完全に開くことができないため、いつも不機嫌そうに見えます。でもクッキーは居心地の良い家に満足していて、自分の新しい人生をとても愛しているのです。

すっかり元気を取り戻したクッキーは、充実した毎日を送っています。

「クッキーは今まで見てきた中で、一番食欲旺盛な猫です。彼女は食べることが大好きで、美味しい食べ物が彼女の心を満たしているようです。」

またクッキーは、女性のおかげですっかり人間好きになりました。最初の頃は頭を触られるのを嫌がっていたクッキーでしたが、今は自ら頭を差し出してくるようになったのです。

「クッキーは私の心をいつも温めてくれます。そんな彼女のことをとても愛しています。彼女はこれから新しい里親さんの元へと旅立っていきますが、きっと新しい家でも穏やかな毎日を送っていくことでしょう」と女性は話してくれました。

こうしてボロボロの状態だったクッキーは、優しい女性と出会い、幸せで、健康で、甘えん坊な猫へと生まれ変わりました。

その後、クッキーは新しい家へと旅立っていきましたが、女性にもらった愛情はいつまでも忘れることはないでしょう。
出典:Tigris474lovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう