人生に、もふもふを。

いつも歯がむき出しになっている保護子猫。みんなの力を借りながら自分の運命を切り開き、素敵な笑顔を取り戻す (10枚)

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2017年12月の中旬、建物の後ろで小さな3匹の子猫が見つかりました。建物の管理人は子猫達が心配だったため、地元の保護施設『フレンズ・フォー・ライフ・レスキュー・ネットワーク』へと連絡をしました。

「私が現場に着いてすぐに、3匹の灰色の子猫が建物の隙間に入るのを見ました。子猫達はとても若く見えました」と施設の創始者のジャクリーンさんは言いました。

ジャクリーンさんは持ってきた捕獲器を並べて、子猫達をおびき寄せるために食べ物を置きました。それから20分後、子猫達は隠れていた隙間から姿を現しましたが、捕獲器に入ろうとはしませんでした。

そこでジャクリーンさんは隙間の出口に食べ物を置き、出てきたところを捕まえることにしました。最後の1匹はなかなか捕まえることができませんでしたが、忍耐強く待ち、ついに全ての子猫を保護することに成功したのです。

その後、ジャクリーンさんは感染症を患っていた子猫達を懸命に看病しましたが、ベアと名づけられた子猫は虹の橋を渡ったそうです。「私達は悲しみに暮れましたが、残った2匹の命をつなぐために、できる限りのことを行いました。」

『ウォルフィー』と名づけられた子猫は体重が420gしかなく、姉の『フォクシー』の約半分ほどしかありませんでした。

子猫達はとてもお腹を空かせていて、保護した直後からたくさんのご飯を食べ始めました。また子猫達の身体はとても冷たくなっていたため、ジャクリーンさんは子猫達の身体を温め、全身のノミを取り除いたそうです。

「この時点ではまだ、ウォルフィーが大きな問題を抱えていることは分かりませんでした。彼は体重が不足していること以外は問題ないように見えました。」

しかし数日後、ウォルフィーは無気力になり、食べ物を受けつけなくなりました。そしてある瞬間、ウォルフィーの呼吸が止まったのです。

ジャクリーンさんはウォルフィーを酸素室に入れて、獣医さんにレントゲンを撮ってもらいました。するとウォルフィーの食道が完全にふさがっていることが分かったのです。獣医さん達もこのような症状を見るのは初めてのことでした。

獣医さん達は内視鏡検査を行い、詰まっているものを洗い流すことに成功しました。その後、しばらくするとウォルフィーは目を覚まし、弱々しい声で鳴き始めたのです。

ウォルフィーは周りの人達のおかげで何とか危機を脱し、その強い意志で死の淵から蘇ることができました。

「私は獣医さんから、流動食を食べさせた後でウォルフィーを5〜10分ほど直立させるように言われました。また2時間毎にご飯を食べさせるように言われました。」

その後、少しずつですがウォルフィーにエネルギーが戻ってきました。ウォルフィーは確実に体重を増やし、力強くなっていったのです。そして、ウォルフィーに好奇心が溢れてきて、周囲にある全てのものに興味を示し始めました。

とてもやせ細っていたウォルフィーは、たくさんのご飯でお腹を膨らませて、幸せな子猫へと変身したのです。

「CTスキャンの後、獣医さんはウォルフィーの食道がかなり細いことに気づきました。そのため彼はこれからも、矯正手術を行えるくらいに大きくなるまで、流動食を食べ続けなければなりません。」

ウォルフィーは現在、数人のスタッフによって24時間の世話が続けられているそうです。

「ウォルフィーは幸せで、元気で、勇敢で、イタズラ好きのトラブルメーカーです。彼は高いところが好きで、キャットタワーの登り方を学びました。彼は遊び疲れると、天使のような顔で眠りにつきます。」

こちらは愛らしい牙を披露するウォルフィーの姿です。

「ウォルフィーは現在、850gほどになりました。彼はいつも歯をむき出しにしていますが、彼は常に機嫌が良く、毎日を幸せに暮らしています。」

里親さんの家に移ったウォルフィーは、自分の人生を楽しんでいて、その愛らしい笑顔でみんなの心を盗んでいるそうです(*´ω`*)

こちらは養育主さんに抱っこされているウォルフィーの姿です。ウォルフィーはいつも幸せそうに喉を鳴らしているそうです。

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まだ幼いウォルフィーですが、これまでに何度も大きな危機を乗り越えてきました。そしてこれからもウォルフィーは、優しい人達の力を借りながら、自分の運命と戦い、新しい人生を切り開いていくことでしょう。

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