ある暑い日のこと、児童養護施設で働くエリカさんは、同僚達と仕事をしている最中に、やせ細った黒猫がポーチの日陰に座っていることに気づきました。エリカさん達は黒猫がご飯を食べるかを確認するために、ツナ缶と水をボウルに入れて、猫のそばに置いてみました。すると黒猫はすぐに両方を食べ始めたのです。
エリカさんは黒猫の里親さんを探そうと考え、黒猫を家に連れて帰ることにしました。しかし、その3日後には、黒猫を手放せなるくらいに好きになっていたのです。
それから2週間後。エリカさんは黒猫のお腹が大きくなっていることに気づきました。そして、しばらくすると元気な5匹の子猫が生まれてきたのです!
元々エリカさんの家には3匹の犬と1匹の猫が住んでいたのですが、この出産で猫が7匹に増えました。
子猫達は成長するに連れ、先住犬に興味を持つようになりました。特に1匹の子猫は、まるでお母さんのように先住犬を追い、3ヶ月もの間、毎晩一緒に眠ったのです。
エリカさんの3歳の娘は、その子猫に『ファズ』と名づけました。ファズは兄弟の中で一番人懐っこく、エリカさんの娘とも親友になりました。そのため、他の兄弟達を里親さんに出した後も、ファズだけは手放すことができなかったのです。
また、3匹の先住犬もファズのことが大好きだったため、エリカさんはファズと母猫を正式に家族に迎えることにしました。
こちらは先住犬のロッキーと昼寝するファズの姿です。お互いに幸せそうに寝ていますね♪
「私達は今、たくさんのペットに囲まれてとても幸せです! 2匹のミックスと1匹のシェパード、そして3匹の猫達が、家の中や庭で楽しそうに過ごしている姿に、毎日心が癒されます。」
「もう彼らが離れることはありません」とエリカさんは話してくれました。
こうして妊娠中に保護された野良猫は、無事に元気な子猫達を出産することができました。そして、生まれてきた子猫達が、優しい里親さんの家に、たくさんの幸せを運んできてくれたようです♪
出典:Erika Wyant