ある日、オスの犬の『ブレディー』が飼い主のタリン・コケットさんと散歩をしていると、木の枝にぶら下がって動けなくなっている子猫の『ツッカ』を見つけました。ブレディーはツッカのことがとても心配になったようで、タリンさんに家に連れて帰るようにお願いしてきたそうです。
新しい家に来たばかりのツッカはとても臆病でした。ツッカはブレディーを含め、全ての家族から必死に隠れようとしました。
ツッカが新しい環境に慣れるまでには少し時間がかかるだろうと感じたタリンさんは、ツッカのために静かな部屋を用意しました。
するとブレディーは部屋のガラス戸の前に座って、毎日ツッカの様子を見守り始めたのです。
「最初の頃のツッカは、身体の大きなブレディーのことをとても怖がっていました。でも徐々にブレディーのことが気になり始め、興味を示すようになっていきました」とタリンさんが言いました。
そしてついにツッカはブレディーに寄り添い始めたのです。ずっとツッカとの触れ合いを待ち望んでいたブレディーにとって、それは最高の瞬間でした!
「ふたりが一緒になるまでに約1週間かかりました。でも一度信頼関係を結ぶと、ふたりは驚くほどの絆で結ばれました。」
どうやらツッカはいつも優しいブレディーに、『お母さん』のような愛情と心地良さを感じているようです。
幼くして迷子になったツッカにはお母さんの存在が必要でした。ブレディーはそのことが分かっているようで、ツッカに常に優しく接して、しっかりと面倒を見始めたのです。そして、ツッカが自分の愛情を受け入れてくれたことに、最高の幸せを感じているようでした。
ツッカが大きくなるにつれて、ブレディーは室内で生活するために必要なことを教え始めました。
ブレディーはボウルから水を飲む方法やご飯を綺麗に食べる方法などを教えました。ツッカはブレディーのマネをしながら、教えてもらったことをすぐに吸収していったそうです。
ふたりは毎朝、『かくれんぼ』と『追いかけっこ』をするのが大好きです。そして、遊び疲れると一緒に眠り始めるそうです♪
そんな仲良しなふたりは盗みの共犯者でもあります。ツッカはブレディーがキッチンの上から食べ物を取ることができるように、オヤツの袋を引き寄せる方法を身に付けたそうです。
ふたりはいつもくっついていますが、ブレディーが散歩に出かける時だけは別々になります。するとツッカは途端にソワソワし始めて、ブレディーが帰宅すると「寂しかったよー!」と言っているかのように、しっかりと足にしがみついてくるそうです。
さらにツッカはブレディーがどこに行っていたのかが気になるようで、散歩から帰ってくるたびに、匂いをしっかりと嗅いでいるそうです。
「もしかするとツッカは自分のことを犬だと思っているのかもしれません。彼はこれまで他の猫に会ったことがないため、自分がブレディーと同じだと思っているようです。」
ふたりの楽しい時間は一日中続きます。こちらはかくれんぼをしている時の様子です♪
そして現在、ブレディーがツッカを自宅に連れて帰ってから数年が経ちましたが、ふたりの絆が変わることはありません。この数年でツッカはニャーニャーと鳴く『犬』になり、ブレディーはそんな可愛い息子を心から愛しているのです。
これから先もふたりの幸せな生活は続いていきそうですね(*´ω`*)
出典:bradyandtuukka/lovemeow