1月10日の夕方、保護団体『グリーンポイント・キャッツ』は高速道路で動けなくなっていて、助けを必要としている子猫についての緊急のメールを受け取りました。
その後、すぐにグリーンポイント・キャッツと保護施設『パピー・キティー・ニューヨークシティー』のスタッフ達が現場に急行しました。「おそらく子猫は車のエンジンルームなどに隠れていて、最悪の場所で飛び出してしまったのでしょう」と保護団体のスタッフが言いました。
子猫は車が次々と走り抜ける高速道路から逃げようとしましたが、どこにも逃げ場がないことに気づき、必死に高速道路の側面にしがみついていました。
そんな子猫の元にネットやシートを持った人達が到着しました。「スタッフ達と警官達が集まって、子猫の救助活動を始めました。また高速道路の下には子猫が落ちてしまった時のことを考えて、受け止めようとする人達が待機していました」と養育ボランティアのアリッサさんが言いました。
子猫は非常に怖がっていて、一歩も動けなくて同じ場所に留まり続けていました。
「子猫は車が猛スピードで通り過ぎる中、15m以上の高さのある場所に何時間も留まっていました。その光景を見るだけで恐ろしいと感じますが、子猫はその何倍も怖かったことでしょう」と保護団体のスタッフが言いました。
出典:puppykittynycity
「走ってくる車を止めたスタッフ達と、高速道路の下でネットを張ってくれた人達のおかげで、警官のヘルナンデスさんは無事に子猫をキャリーの中に入れることに成功しました。」
メールを受け取ってから約1時間後、『ペリー』と名付けられた子猫は何とか高速道路から脱出することができました。「とても恐ろしい場所で発見されたペリーでしたが、みんなが助けに来てくれたおかげで命をつなぐことができました。それは本当に幸運なことでした」とアリッサさんが言いました。
恐ろしい体験をしたペリーは非常に怖がっていましたが、最終的にスタッフのひとりに身体を軽く撫でることを許しました。スタッフ達は時間をかけて接すれば、ペリーが心を開いてくれることを知っていました。
その後、アリッサさんがペリーを自宅に連れて帰って、ペリーがリラックスできるように居心地の良い場所を用意しました。
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それから一晩ぐっすりと眠ったペリーは、明らかに威嚇や防御行動が減りました。まだ人間に対して懐疑的な部分が残っていましたが、オヤツを食べることにはすぐに慣れました。「ペリーがオヤツ好きなのが分かりました。それは幸先の良いスタートです。」
アリッサさんはペリーに優しく話しかけて、何度もゆっくりと瞬きをして、自分に敵意がないことを示しました。またアリッサさんはペリーにゆっくりと接し、孫の手を使って撫でられることが気持ちの良いことだと教えました。「これを1日に数回、短い時間続けています。ペリーは少し安心してきたようで、猫ハウスの中から徐々に出てくるようになりました。」
アリッサさんがいつも食べ物を持ってきてくれることに気づいたペリーは、日に日に瞳の中から恐怖の色が消えていきました。「ペリーは順調に成長していて、ゆっくりと新しい環境に順応しています。」
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「ペリーはまだオモチャについて学んでいる最中で、私が他の猫とオモチャで遊ぶ様子を観察しています。彼女は背中やアゴを撫でられることが好きになり始めていますが、それはまだ安心できる猫ハウスの中だけです。また楽しんでいるように見えた直後に『シャー!』と威嚇することもあります。それはまるで人間の手を警戒しなければいけないことを突然思い出したかのようです。」
「これからもオヤツと撫でることを繰り返していって、少しずつ信頼関係を築いていこうと考えています。幸いなことにペルーは自分の元を訪ねてくる猫達にも興味を示し始めていて、時々猫達を呼ぶために小さな声を出しています」とアリッサさんが話してくれました。
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こうして高速道路から助け出されたペリーは、アリッサさんのおかげで徐々に新しい暮らしに慣れてきています。ペリーはこれからも少しずつ心を開いていって、安全な家猫生活を心から楽しむ日が来ることでしょう。