ある日、建設現場で働いていたマットさんが予期せぬ出来事に遭遇しました。一日の仕事を終えたマットさんが帰る準備をしていると、ショベルカーの方から子猫の鳴き声が聞こえてきたのです!
「マットはすぐに動きを止めて耳を澄ませました。彼以外にその声に気づいた人はいませんでした」とマットさんの姉妹のエイミーさんが言いました。
「マットはショベルカーの辺りを探し始めて、エンジンの近くで子猫の姿を発見しました。どうやら子猫は一日中ショベルカーの中にいたようです。」
子猫はまだとても幼く、生まれて間もないことがすぐに分かりました。子猫はマットさんに助けを求めて、大きな声で鳴き始めました。しかし、マットさんの手が子猫のところまで届かなかったため、マットさんは子猫を救うためにショベルカーの底のプレートを分解することにしました。
「マットは子猫を救い出すため、エンジンの近くにある大きなボルトとプレートを外しました。そして彼はついに子猫を保護することに成功しました。彼はすぐに子猫をジャケットで包んで、私の家まで車を走らせました。」
そして子猫を受け取ったエイミーさんは、すぐに看護を始めました。
『マックス』と名付けられた子猫は手の平に収まるほどの大きさで、体重は僅か70gしかありませんでした。マックスは平均的な子猫の半分ほどの体重しかなく、まだへその緒がついたままの状態でした。
「マックスは泥やホコリで覆われていて、口や耳の中まで汚れていました。さらに私が彼を濡れた綿でそっと拭くと、顔と前足に火傷を負っていることが分かりました。」
その後、マックスはミルクを飲んでお腹を満たすと、暖かいベッドの中で眠りにつきました。そして保護から丸一日が経つ頃には徐々に体重を増やし始めて、食事の後にはエイミーさんに寄り添うようになったのです。エイミーさんは夜もほとんど眠らずに、2〜3時間おきにシリンジでマックスにミルクを飲ませ続けました。
そして保護から6日目を迎えると、マックスはゴロゴロと喉を鳴らすようになりました。マックスはまだとても小さく、リモコンよりも随分と小さな身体をしていました。
その後もエイミーさんの元で成長を続けたマックスは、ついに目を開き始めました。するとマックスは自分の周りを動き回るようになって、ベビーサークルの中を探索するようになりました。
とても元気になったマックスですが、最初の3週間は非常に不安定な状態が続きました。「マックスが生き残れるかどうかは分かりませんでした。でも彼は毎日を精一杯生きて、その強い意志で前進し続けました。」
今のマックスは毎日心ゆくまでご飯を食べて、快適さを求めてエイミーさんにしがみついています。またマックスは自分で毛づくろいをする方法を編み出して、とても健康的で、お茶目で、ふっくらとしたお腹の子猫へと成長しました。
マックスの体重が1ポンド(約453g)を越えると、ベビーサークルを卒業して家の中を自由に歩き回るようになりました。
するとマックスはすぐに人間のベッドを発見して、布団の中で幸せそうに眠り始めました。またマックスがエイミーさんの家族に会うと、嬉しそうに膝や肩の上に登って一人一人に挨拶をしました。
「マックスはみんなに会うと幸せそうに喉を鳴らし始めました。そして彼はすぐに私の家族や愛犬と一緒に遊ぶようになりました。彼は本当に奇跡の子です。」
育ち盛りのマックスはとっても好奇心が旺盛で、いつも家の中で可愛いイタズラをしています。さらにマックスは走ったり飛び跳ねたりすることを学び、いつも楽しそうに家の隅々まで探索しているそうです。
またマックスは2つのクッションの隙間に挟まりながら遊ぶのが好きになって、時々目には見えない何かを捕まえようとしているそうです。
マックスは家の中を自由に歩き回って、愛情が必要な時は家族に寄り添って甘え始めます。マックスは誰に対してもフレンドリーで、家族と一緒に横になって昼寝を楽しんでいることもよくあるそうです。
こうしてショベルカーの中からマットさんに救い出されたマックスは、エイミーさんのおかげで無事に元気を取り戻すことができました。マックスはいつもたくさんの愛情を吸収しながら、生涯の家族と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っているのです。