子猫の『ミリー』は生まれた時からファロー四徴症という心臓病を患っていました。この病気は発作が起きると全身がけいれんし、その状態が長く続くと死んでしまうこともあります。そのためミリーは獣医さんに「長くても半年の命」と宣告されたのです。
ミリーは発作が起きなければ、普通の子猫と変わらないくらいに元気に遊ぶことができます。
ご飯もいっぱい食べることができます。
でもミリーは次第に息を切らせる回数が多くなっていきました。
しかしミリーは家族の助けも借りながら、危機的な状況を何度も乗り越えてきました。そしてついに余命宣告された6ヶ月の期間を超えることができたのです。
宣告された期間を過ぎたミリーでしたが、毎日のように激しい発作に襲われるようになりました。飼い主さんはフラフラの状態で息を切らすミリーの口に水を流し込み、一晩中看護を続けました。
そんな危険な状態が3週間も続きました。
しかしミリーは耐えました。そして3週間を過ぎた頃から、徐々に容態が安定してきたのです。
その間ずっと同居する猫達全員がミリーのこと心配していました。そして弱々しいミリーに寄り添いながら、優しく励まし続けたのです。
そして、ついに1年が過ぎました。
半年の命と言われたミリーはこれまでに何度も危険な状況を乗り越え、1年が経った今でも元気に生きているそうです。
飼い主さんや同居猫達の献身的な看護と、ミリー自身の「生きたい」という強い気持ちが、ミリーの命をここまでつないできました。幸いなことに今は非常に体調が安定していて、いつも楽しそうに過ごしているそうです。いつまた発作が起こるかは分かりませんが、これからも優しい家族がミリーのそばに寄り添って、精一杯支え続けていくことでしょう。
出典:ImightbeGroot/lovemeow