ある日、保護施設『セント・フランシス・ソサエティー・アニマル・レスキュー』の養育ボランティアのアンドレア・クリスチャンさんが、養育主を必要としていた3匹の子猫達を預かりました。
子猫達は母猫によってトレーラーハウスに乗せられたようでしたが、トレーラーハウスが移動した際に落下してしまったそうです。その後、子猫達の元に母猫が戻ってこなかったため、子猫達は保護されてアンドレアさんの家で過ごすことになりました。アンドレアさんが子猫達を受け取った時、3匹のうちの1匹の体が非常に小さいことが分かりました。
アンドレアさんはその子猫に『ドゥーニーズ』と名付けました。「ドゥーニーズは姉妹の半分の大きさしかなく、少し痩せているように見えました。でも彼女は強い意志を持った戦士でした」とアンドレアさんが言いました。
「私は哺乳瓶で子猫達にミルクを飲ませました。子猫達はとても飢えていて、全身にノミがついていました。」
子猫達が元気に育つように、アンドレアさんは当日の朝に保護された『アモラ』の助けを借りることにしました。アモラは母猫で、ドゥーニーズと同じくらいの年齢の子猫達を路上で育てていました。
ドゥーニーズと姉妹の『ジャネット』と『ペギー』はすぐに新しいお母さんに懐きましたが、アモラはドゥーニーズが非常に小さくて弱いことを不安に感じていました。
そしてアモラは本能的に、より健康的な子猫達を生存させることを優先し、一番小さくて弱いドゥーニーズを育てることを諦めてしまったのです。そのためアンドレアさんは引き続きドゥーニーズを人工哺乳で育てることに決めました。「幸いなことにドゥーニーズは哺乳瓶が大好きで、毎回喜んで哺乳瓶からミルクを飲みました。」
そんなアンドレアさんの世話のおかげで、食欲旺盛なドゥーニーズはすぐに体重とエネルギーを増やし始めました。するとドゥーニーズが元気になったように見えたため、アモラの心配は消えて、ドゥーニーズを家族の一員として受け入れて、自分の子供として世話をするようになったのです。
ドゥーニーズは哺乳瓶からミルクを飲むのと同じくらい、みんなと一緒にアモラのミルクを飲むことに喜びを感じていました。
ドゥーニーズは喉を鳴らしながら満足そうにアモラのお腹をフミフミして、次に哺乳瓶が現れるのを待っていました。そして、アンドレアさんが部屋に入って来た瞬間にドゥーニーズは体をくねらせて、ミルクを求めて大きな声で鳴き始めました。
アンドレアさんとアモラが一緒に子育てすることで、小さかったドゥーニーズはすくすくと成長していきました。
一方のアモラはアンドレアさんのことをすっかり信頼していて、子猫達の体重を量らせたり、休憩が必要な時は子育てをバトンタッチしたりしています。すると子猫達はアンドレアさんの膝の上で楽しそうに転げ回って、日に日にアンドレアさんとの絆を深めていきました。
着実に成長を続けたドゥーニーズは、寝床から一番最初に外に出て、好奇心の赴くままに家の中を探索するようになりました。
「私がお風呂から上がると、ドゥーニーズがヨチヨチ歩きで私の方へと近づいてくる姿が見えました。彼女は一番の冒険好きで、誰も彼女の行動を止めることはできません。」
そしてドゥーニーズの体重が1ポンド(約453g)の節目を迎えると、アンドレアさんはドゥーニーズの哺乳瓶からの卒業を祝いました。
「ドゥーニーズの体重は実の姉妹のペギーに追いつきました。私はその時、ドゥーニーズはもう大丈夫だろうと確信しました。彼女は最初から小さな戦士で、非常に強い意志を持っています。」
またドゥーニーズは自由な精神の持ち主で、いつも自分のペースで過ごしています。「ドゥーニーズは紙切れで遊んだり、太陽光で輝くホコリを追いかけたりと、自分の好きなことをしながら楽しく暮らしています」とアンドレアさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして体が小さかったドゥーニーズは、アンドレアさんやアモラのおかげで成長を続け、愛らしい個性を持った魅力的な若い猫へと成長しました。ドゥーニーズはいつもエネルギーに満ち溢れていて、好奇心の赴くままに元気いっぱいの毎日を送っているのです(*´ェ`*)
出典:turtlecatfoster/lovemeow