人生に、もふもふを。

窓を開けてもらえるのをじっと待っていた猫。再び人間の膝の温もりを感じることができて、幸せそうに喉を鳴らし続ける

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ある日、食べ物と安全な場所を必要としていた猫が路上を彷徨い歩いていました。猫の姿を発見したミレーナさんは、玄関先に水とご飯を用意しました。すると猫はすぐにご飯のところにやって来て、勢いよくご飯を食べ始めました。

猫は翌日もミレーナさんの家にやって来ると、お腹いっぱいにご飯を食べて、ミレーナさんと一緒の時間を過ごし始めました。

それからしばらく経ったある日の午後、窓の外に現れた猫が、家の中に入れて欲しそうに大きな声で鳴いてきました。

家の中を覗く猫出典:Rescuechatonsmontreal

ミレーナさんが窓を開けてあげると、猫は躊躇することなく家の中へと入ってきました。そして、家の中で夕食を食べてミレーナさんに身体を撫でてもらうと、満足そうにバスマットの上で眠り始めたのです。

翌日、ミレーナさんは猫を動物病院に連れていき、マイクロチックがあるかを調べてもらいました。すると猫がマイクロチックを持っていることが分かりました。

動物病院のスタッフ達はマイクロチップの情報から猫が滞在していた保護施設に辿り着き、猫がFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)を発症していて、数ヶ月前に新しい里親さんの家で暮らし始めたことが分かりました。その後、スタッフ達は里親さんに連絡を取ろうとしましたが、結局連絡しても相手につながることはありませんでした。そこでスタッフ達は猫を保護することに決めました。

残念ながら以前滞在していた保護施設では再び猫を引き取ることができなかったため、ミレーナさんは別の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に助けを求めました。

「私達はミレーナさんから猫を引き取ると、『マテオ・ヴァンゴ』と名づけました。マテオの年齢は3歳で、眼感染症を患っていて、胃に若干の問題を抱えていました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。

「私達はマテオを獣医さんのところに連れていき、適切な治療を受けさせました。彼は栄養価の高いキャットフードを食べて、確実に回復していきました。」

その後、マテオは養育ボランティアのアン・クレアさんとダニエルさんの家で世話をされることになりました。「マテオはすぐに新しい環境に順応し、人間の膝に幸せを感じると、嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らし始めました。」

マテオは再び安全な家の中で暮らせることに大きな喜びを感じていました。マテオは家の中でアンさん夫婦の後を追いかけて、ハグをしてもらうために膝の上で丸くなりました。

「マテオは好奇心が旺盛で、冒険好きで、とっても甘えん坊です。彼は赤ちゃんのように抱っこされるのが大好きで、抱きしめられると自然と喋り始めて、いつまでも喉を鳴らし続けています。」

その後、マテオは別の養育ボランティアのメラニーさんとカートさんの家に引っ越し、そこで3匹の保護猫達に出会いました。そのうちの2匹はFIVを発症していました。マテオはここでもすぐに新しい生活に順応し、まるでずっとこの家で暮らしていたかのようにリラックスしながら過ごし始めました。

この家で養育されていた『ハロルド(キジ白)』『ピノキオ(グレー)』『ブランディー(三毛)』は別々の場所で保護された猫でした。ハロルドは早速マテオのことを温かく迎え入れると、一緒になって遊び始めました。「ハロルドはマテオを朝のレスリングに誘い、窓辺の娯楽に招待しました。」

4匹の猫達はとっても仲良くなり、全てのことを一緒に行い、お互いに擦り寄ったり、グルーミングをし合ったりするようになりました。メラニーさんは今までに何度もマテオとハロルドが寄り添い合って、お互いのこと抱きしめながら、一緒にいびきをかいて寝ている場面に遭遇しました。

そして数ヶ月後、メラニーさん夫婦はマテオが既に自分の家を決めていることに気づきました。「夫婦はメラニーさんの誕生日に私のところに電話をしてきて、4匹の猫達はずっと一緒にいることを望んでいると私に伝えてきました。」

仲良しな猫達出典:Rescuechatonsmontreal

「彼らはみんなとっても甘く、いつもみんなで一緒の時間を過ごしています。私達の施設ではこれまでに、4匹の猫を同時に同じ家に送り出したことはありませんでした」とセリーヌさんが話してくれました。

こうして路上を彷徨い歩いていたマテオは、メラニーさんの家で新しい人生を歩み始めました。マテオは現在、3匹の猫の兄弟と一緒に夢のような生活を送っていて、人間に甘えたくなった時は夫婦の膝の上で丸くなりながら、いつまでも幸せそうに喉を鳴らし続けているそうです。
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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