ある日、夫婦が家の近くを歩いていると、路上でうずくまっている小さな生き物の姿を発見しました。夫婦がゆっくりと近づいて行くと、それが子猫だと分かりました。
出典:Octominou
夫婦は母猫が近くにいるかもしれないと思い辺りを探してみましたが、結局見つけることはできませんでした。
子猫はほとんど動けない状態で、鳴くこともできず、苦しそうに呼吸をしているだけでした。さらに目を開くことができず、目の周りには血が溜まっていました。その姿を見た夫婦は一目で子猫が危険な状態だと分かりました。
しかし、動物病院の診察時間が既に終わっていたため、夫婦は子猫を家に連れて帰って顔の血を拭きました。さらに子猫の身体をタオルで温めて、シリンジで栄養を与えました。そして子猫の命が消えないように、一晩中見守り続けたのです。
その日の夜、夫婦は子猫に『ペニー』と名付けました。
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次の日、夫婦は動物病院にペニーを連れて行きました。
診察の結果、顔の傷は何かに強打してできたものだと分かりました。そして、子猫がもう助からないと思い込んだ母猫が、子猫を置き去りにしたことも分かりました。
子猫と一緒に自宅に戻った夫婦は、獣医さんに教えてもらった通りにミルクを飲ませ、目の周りを常に清潔な状態に保ちました。
そして保護から数日後、ついにペニーの目が開いたのです!
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ペニーは夫婦の献身的な看護のおかげで確実に回復していきました。怪我の状態が随分と良くなったペニーでしたが、顔の右側は少し変形したままの状態でした。
またペニーは右上の歯が折れていたため、口の右側がいつも上がっていました。そのため夫婦にはペニーの表情がニヒルに笑っているように見えたそうです。
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そんなペニーですが食欲は旺盛で、日に日に大きくなっていきました。そして保護から2ヶ月後には、随分と大きく成長することができたのです。
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ペニーは先住猫の『エデン』とも仲良くなって、いつも一緒に楽しそうに遊んでいるそうです。
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そして保護から8ヶ月後、ペニーはとっても美しい猫へと成長しました! ちょっとニヒルな笑みをたたえた顔は、今ではペニーのトレードマークになっているそうです。
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こうして幼い時に重傷を負って母親に置き去りにされたペニーは、偶然通りかかった夫婦のおかげで命をつなぐことができました。そして、生きることを決して諦めなかったペニーは、優しい夫婦の愛情で再び元気を取り戻すことができたのです。
これからもペニーは大好きな夫婦やエデンに囲まれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:Octominou/lovemeow