今から約5年前のこと、ベティーさんと夫が家の外を彷徨い歩く1匹の子猫の姿を見つけました。オッドアイの子猫はとても臆病で全身が汚れていて、非常にお腹を空かせていました。「私達は子猫を助けるためにご飯と水を用意しました。すると彼女は何度も私達のところに戻ってくるようになりました」とベティーさんが言いました。
その後、子猫のことについて近所の人達に聞いて回った夫婦でしたが、誰も子猫を自分の猫だと言う人がいなかったため、子猫を保護することに決めました。夫婦は子猫に『フラッフィー』と名付けて、信頼を得るために1日に3回の食事を運び続けました。
「私は最初、あまり物音を立てないようにフラッフィーと接していました。でも彼女が私の存在に慣れ始めると、食事の最中に話し掛けられるようになりました。そしてついに彼女の身体を触ることができるようになりました。」
最初は身体を撫でられると緊張していたフラッフィーでしたが、ベティーさんに何度も撫でられているうちに、次第に緊張しなくなっていきました。そしてフラッフィーは徐々に人間が悪い生き物ではないことに気づき始め、自ら愛情を求めてくるようになったのです。
「路上での生活を卒業する頃には、フラッフィーはすっかり撫でられることに喜びを感じるようになっていて、いつも食事の前に撫でて欲しそうにしてきました。私は彼女の大きな変化に喜びを感じました。」
出会ってから3ヶ月ほどが経つと、フラッフィーはすっかり家の中に入ることをためらわなくなっていて、そのままベティーさんの家族の一員になりました。
「私はフラッフィーを初めてお風呂に入れました。彼女は顔や足にたくさんの汚れがついていて、全身の毛がもつれて多くの結び目ができていました。」
フラッフィーは入浴後にタオルに包まれると、ベティーさんの腕の中でゴロゴロと喉を鳴らし始めました。
「私はその時、今までで一番大きな猫のゴロゴロ音を聞きました。その後、フラッフィーを動物病院に連れて行くと、彼女の身体にいくつかの問題があることが分かりました。彼女のお腹の中には虫がいて、胃の感染症を患っていて、耳にはダニがたくさんいました。」
それから数日間の治療で随分と元気になったフラッフィーは、もつれたり傷んだりしていた毛を全て刈りました。
その後、夫婦はフラッフィーに飼い猫の『ラシー』を紹介しました。「ふたりはとても相性が良かったようで、すぐに仲良くなりました。」
少し前までは家の外で必死に生きていたフラッフィーでしたが、保護から数週間が経つ頃には、とっても元気いっぱいの幸せな子猫へと生まれ変わることができたのです。
フラッフィーは優しい夫婦のことが大好きで、いつも夫婦が帰宅するとすぐに出迎えてくれるそうです。
「フラッフィーは私が家に着いて車から降りるまでの間、じっと窓辺で待機しています。そして私が正面玄関を開くと、玄関のそばにあるリクライニングチェアの上で私のことを待ち始めます。」
現在、夫婦がフラッフィーと出会ってから約5年が経ちました。フラッフィーは青い瞳と黄色い瞳を輝かせた、フワフワの猫へと成長しました。
「フラッフィーはいつも幸せそうにしていて、遊んで欲しい時は床に転がりながら猛アピールしてきます。」
そして遊びや食事の時間以外は、大好きな夫婦や親友のラシーに寄り添いながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているのです。
またフラッフィーは窓辺から外を眺めるのが好きで、いつも暖かい日差しを浴びながら、その綺麗な瞳で鳥の姿を追っているそうです。
こうして路上から助け出されたフラッフィーは、優しい夫婦のおかげで新しい人生をスタートさせることができました。これからもフラッフィーは大好きな夫婦や親友に囲まれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fluffythepuppycat/lovemeow