人生に、もふもふを。

手を差し伸べてくれた優しい獣医さんのおかげで命をつないだ猫。本来の自分を取り戻し、幸せな毎日を歩み始める

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ある日、耳がカールした多指症の4歳の猫が動物病院に運ばれてきました。猫は尿路閉塞に陥っていて、トイレを使うことも困難な状態になっていました。そのため獣医のジェイドさんが手術を勧めましたが、飼い主はそれを拒否しました。

そこでジェイドさんが猫を引き取ることを申し出ると、飼い主はこれ以上猫の世話を続けようとは思っていなかったようで、猫を引き渡すことに同意しました。その後すぐに動物病院のスタッフ達は猫の身体を隅々まで調べて、問題のある場所を正確に特定して、適切な治療を行いました。

ジェイドさんは猫に最善のケアを提供したいと考え、保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』に助けを求めました。

猫の話を聞いた保護施設のスタッフ達は、すぐに猫の看護と世話ができる養育主さんを探し始めました。「ジェイドさんは自ら私達の施設まで2時間かけて猫を連れて来てくれました。私達は猫を引き取ると『バルナベ』と名付けました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。

バルナベには心雑音があり、長い間貧しい食生活を送っていたことが分かりました。適切な治療によって尿路閉塞が解消されたバルナベは、無事に命をつなぐことができました。そしてついに痛みがなくなると、再びトイレを使うことができるようになったのです。

バルナベはその後も食事療法を続けながら、一日中昼寝ができる快適な環境の中で落ち着きました。そして2週間の回復期間を経て食欲を取り戻し、エネルギーを急上昇させました。

「バルナベは他の猫に対して臆病で、他の猫から隠れるためにいつも隅っこの方で過ごしています。彼は家の中で暮らす唯一の猫になって、家族の注目を独り占めすることが好きなようです。」

バルナベは多指症の猫で、他の猫よりも大きな手を持っています。そんなバルナベは何をするにも時間をかけることが好きでした。

バルナベはこれまで大変な生活を送ってきたにもかかわらず、とても優しい心の持ち主で、毎日の暮らしの中で起こる小さなことにも楽しみを見つけられるようになりました。

「バルナベの身体は傷つきやすく、良い状態を保つためには特別な食事が必要ですが、これからの彼の人生は愛情と喜びに満ち溢れていることでしょう。」

バルナベは静かで落ち着いた環境が好きで、寝心地の良いソファの上でくつろぐのが大好きです。「バルナベは私達がすることをいつも観察していて、まるで検査官のように私達の目を見つめてきます。そんな彼を遊ばせるためには、キャットニップのオモチャが必要です。」

「またバルナベはご飯を食べることが好きで、少しでも食事の時間が過ぎると、小さな声で紳士的に私達に食事の時間を思い出させてくれます。」

さらにバルナベは爪とぎパッドが気に入ったようで、いつも大きな前足を動かしたり、顔を擦り付けたりしています。

快適な家と優しい人達の愛情で、バルナベはついに本来の自分を取り戻しました。バルナベは家具の上に飛び乗ったり、窓辺で日光浴を楽しんだりしながら、幸せな時間を過ごしているのです。

「大きなキャットツリーや窓辺に置かれたバスケットは、バルナベの心に大きな喜びを与えています。彼はまるでフクロウのように、窓の外の鳥や近所の人達を観察するのが好きです」とセリーヌさんが話してくれました。

バルナベは家の中でお気に入りの見晴らしの良い場所をいくつも見つけ、そこから王様のように家の中を見渡しています。あの日、バルナベの治療を決して諦めなかったジェイドさんのおかげで、バルナベはフワフワの毛をした王様になり、幸せな毎日を過ごすことができるようになったのです。
出典:comrescuemontreallovemeow

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