約3ヶ月前、SNSを見ていたカムリン・ラウファーさんが、家を必要としているグラグラと揺れる子猫についての投稿を見つけました。
猫の保護活動を行っているカムリンさんはすぐに投稿者の女性に連絡をして、子猫の支援を申し出ました。「子猫は身体の障がいで特別な世話を必要としていましたが、女性は子猫が求めているケアを提供することができませんでした。そのため女性は子猫を私達に引き渡すことを決めました」とカムリンさんが言いました。
その後、カムリンさんが子猫を迎えに行くと、すぐに子猫が非常にお喋りなことに気づきました。
「私が抱っこするまで子猫はずっと愛情を求めて鳴いていて、抱っこしてあげると頭を押しつけながら眠り始めました。彼はとても人懐っこい性格で、私が撫でるとすぐに喉を鳴らし始めました。」
カムリンさんは『フリップフロップ(愛称:フリップ)』と名付けた子猫の体力と協調性を向上させるために、手でご飯を食べさせ始めました。
フリップは栄養価の高いご飯のおかげで着実に筋肉が発達していき、可動性が向上していきました。そのおかげでフリップは自分でベッドから起き上がれるようになり、給餌場まで移動して、介助なしでご飯が食べられるようになりました。
「私はフリップに初めて会った時、彼が小脳低形成症だとすぐに分かりました。」
フリップは他の猫のように歩くことはできませんが、いつも自分のやり方で前進し続けています。
フリップは生後5週間で母親や兄弟と離ればなれになったため、他の猫と適切に遊ぶ方法を学ぶことができませんでした。そのためフリップは噛みつくことがよくあり、社会化させるために他の猫と一緒に生活させる必要がありました。
カムリンさんはそんなフリップに信頼できる先住猫達を紹介しました。すると先住猫達はすぐにフリップを迎え入れて、生きていくために必要なことを教え始めました。「先住猫達のおかげでフリップの噛み癖は日に日に良くなっていきました。」
それと同時にフリップは自分が抱っこされるのが大好きなことに気づき、常に誰かに抱きしめられていたいと思うようになりました。そのためカムリンさんがソファーに座ると、フリップはすぐに隣にやって来て、カムリンさんの腕の中へと入っていきました。
またフリップはカムリンさんのお父さんの仕事の『アシスタント』になりました。フリップはいつもお父さんの仕事を注意深く見守って、手伝いをするようになったのです。
さらにフリップはお父さんに寄り添う方法を見つけたようで、いつも大きな瞳でお父さんのことをジッと見つめて、愛らしい姿で抱っこを要求してくるようになりました。
とっても人間好きのフリップは、カムリンさんの家に来てすぐに家族全員と素敵な絆を結びました。特にお父さんとは一緒に過ごす時間が長くなっていきました。
「毎食後、フリップはお父さんに甘えるために、バタバタとキッチンを横切っていきます。そして、お父さんがパソコン作業を始めると、温かい膝の上で幸せそうにくつろぎ始めます。」
「その行動は小脳低形成症の先住猫の『グレイシー』のルーティンと同じでした。そのため今では毎食後、フリップとグレイシーはどちらが早くお父さんのところに辿り着くかを競い合っています」とカムリンさんが話してくれました。
こうしてカムリンさんと家族はフリップに新しい人生のチャンスを与え、たくさんの愛情を注いできました。今のフリップはとっても愛らしいみんなの『アシスタント』で、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:straycatnetwork/lovemeow