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保健所に入った直後に唯一の子猫を出産した母猫。助けに来てくれた女性のおかげで、ようやく楽に息ができるようになる

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ある日、苦しんでいる茶トラ猫が野外で見つかり、地元の保健所に連絡が入りました。保健所の職員達は猫が陣痛を起こしていることに気づいたため、急いで施設に連れて帰りました。猫はそこで1匹の子猫を出産しました。

他の子猫がお腹の中にいないことを確認した職員達は、地元の保護施設『リベレーション・キャット・ハウス』に助けを求めました。「保健所は母猫にとって非常にストレスがかかる場所で、そのストレスのせいで子猫の世話をしなくなることもあります」と保護施設の代表のアシュリーさんが言いました。

「保健所から連絡が入り、私の家には猫の親子を養育するためスペースがあったため、すぐに親子を迎えに行きました。母猫は静かな場所に来られたことをとても喜んでいるようでした。」

猫の親子出典:foster.love.repeat

『ライチ』と名付けられた母猫は、新しい環境に落ち着くとすぐに喉のゴロゴロスイッチをオンにしました。ライチはアシュリーさんに鼻を擦りつけて、愛情を求めて手を伸ばしてきました。

静かな環境と寝心地の良いベッド、そしてたくさんの美味しいご飯のおかげで、ライチは保健所にいた時とは全く違う気持ちになりました。ライチは楽に息ができるようになり、リラックスした表情を見せてくれるようになったのです。

ライチは『ボバ』と名付けられた唯一の子猫にいつも寄り添っていましたが、アシュリーさんが部屋に入ってくるとすぐに立ち上がって、愛情を求めて擦り寄ってきました。

「ライチはおそらく私が今までに世話をした中で最もフレンドリーな母猫です。彼女は人間のことが大好きで、部屋に入ってくる人達全員に挨拶をしています。」

ライチはとっても愛情深い性格で、しっかりとボバの世話をしています。そのためボバのお腹はいつもいっぱいで、常に全身の毛が綺麗な状態に保たれているのです。

またライチはボバの全ての要求に応えて、毎日愛情いっぱいにボバのことを包み込んでいるそうです。

ボバは生後2〜3週の間に随分と足の使い方を理解して、身の回りを動き回るようになりました。ボバはヨロヨロしながらもあちこちを歩き回って、いつもベッドの隅々までチェックしているそうです。

ライチはそんなボバの様子を注意深く見守って、危険が無いかを常に確認しています。そして時間の経過と共にボバの行動範囲が広がっていき、ついにキャットツリーの頂上まで登ることができるようになりました。

ボバが随分と成長し、より自立していくにつれて、ライチはボバを好きなように行動させるようになりました。

そして生後6週になったボバは、愛らしい個性を輝かせました。ボバはとっても勇敢で、好奇心が旺盛で、いつも様々なことに自らチャレンジしているそうです。

「ライチが社交的な性格だったため、ボバも人間に対してとってもフレンドリーになりました。彼は部屋中を探索したり、サッカーボールのオモチャを追いかけたりするのが大好きです。」

ボバは他の保護猫達と遊ぶようになり、猫として生きていくために必要なスキルを年上の子猫達から学んでいるそうです。

一方のライチは人間と過ごす時間が増えるにつれて、自分の中の子猫の部分が表に出てきました。「ライチは人間にかまってもらうのが好きで、注意を引くために愛らしい声で話しかけてきます。」

「ライチは最近、ボバと一緒に過ごす時間が少なくなってきました。彼女はボバが独り立ちできるように、少しずつ距離をとるようになりました。そして彼女は子育ての時間を減らすと同時に、本来の遊び好きの甘えん坊な猫へと変わっていきました。」

ライチはボバにとって本当に素晴らしいお母さんでした。「ライチは今、とてもリラックスしながら過ごしていて、毎日を自由に楽しんでいます。ライチとボバはいつも幸せで、健康的な生活を送っています」とアシュリーさんが話してくれました。

ライチは現在、生涯の家族と暮らすために里子に出る準備を整えています。きっとライチはこれから出会う新しい家族にもたくさん甘えて、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:foster.love.repeatlovemeow

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