人生に、もふもふを。

道路脇で動けなくなっていた子猫。多くの人達の助けを借りて、いつまでも寄り添うことのできる最高の友達に出会いました

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ある日、車を運転していた女性が、道路脇に毛の塊が落ちていることに気づきました。気になった女性がゆっくりと近づいて行くと、それが子猫だと分かりました。しかし、子猫の身体は全く動いていないように見えました。

女性は安全な場所に車を止めると、道路を渡って子猫の状態を確認しました。すると子猫が息をしていることが分かったのです。女性は急いで子猫を救い上げると、地元のコミュニティーに助けを求めました。

するとすぐにコミュニティーのメンバーが子猫を助けるために動き始めました。「それから2時間ほどでボランティアのグループが集まり、子猫を私達の保護施設に運ぶための準備を整えました」と保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』のセリーヌさんが言いました。

その後、ボランティア達が女性から子猫を引き取ると、子猫が必要としている治療を受けられるように保護施設へと急ぎました。また子猫の兄弟が残されていないかを確認するために、別のボランティア達が子猫が保護された場所へと向かいました。

子猫は非常に身体が衰弱していたため、移動中の車の中でずっと毛布に包まれながら眠っていました。子猫は全身が土で覆われていて、完全に疲れ切っていました。

「子猫はとても痩せ細っていて、頭にはいくつかの傷がありました。また子猫は生後約5週間ほどでしたが、体重が僅か348gしかありませんでした。」

子猫はそんな状態の中で必死に命をつないでいました。

「私達は子猫に『トルーパー』と名付けました。彼が保護されるのがもう少し遅れていたら、彼は命を失っていたことでしょう。」

その後、養育のためにセリーヌさんの家にやって来たトルーパーは、お腹を満たして暖かいベッドで眠ることができました。セリーヌさんは夜もほとんど眠らずに、子猫の状態を確認しながら3時間おきにご飯を食べさせました。

「数日間の世話の後、トルーパーはついに自分ひとりで食べたり飲んだりできるようになりました。彼はその強い意志で、毎日前進し続けています。」

トルーパーは毎回お腹をいっぱいに膨らませてぐっすりと眠っていますが、再び独りぼっちにはなりたくありませんでした。「トルーパーは夜中に目を覚まして、母親を求めて鳴くことが何度もありました。」

トルーパーは体調が回復すると、全身を綺麗にするためにお風呂に入りました。

セリーヌさんはその後もトルーパーと十分な時間を過ごし、トルーパーが必要としている愛情を与え続けました。さらに先住猫の『マーシャ』も子育てを手伝ってくれました。

マーシャは子猫のことが大好きで、特に助けが必要な子猫にはいつもたくさんの愛情を注いでいます。もちろんトルーパーに会った時も、マーシャはすぐにトルーパーが何を必要としているかに気づきました。

マーシャはトルーパーの毛づくろいをして、トルーパーに愛情を注ぎ続けました。するとトルーパーはすっかり安心したようで、マーシャと一緒に幸せそうに昼寝を始めました。トルーパーは寄り添うことのできる友達ができたことが嬉しくて、マーシャのことを抱きしめながら、毎日たくさんの愛情を吸収しました。

トルーパーはセリーヌさんやマーシャのおかげで確実に体重を増やしていき、十分な力を得ることができました。すると家の中を活発に動き回るようになり、好奇心の赴くままに様々な場所を探索するようになったのです。

こうして道路脇で動かなくなっていたトルーパーは、たくさんの優しい人達の力を借りながら、ここまで来ることができました。今のトルーパーはいつもたくさんのご飯でお腹を膨らませていて、安全で快適な室内生活を全身で楽しんでいるのです。
出典:comrescuemontreallovemeow

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