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妊娠した体で路上を彷徨っていた猫。大切な我が子を幸せにするため、出産の直前に勇気を出して人間に助けを求める

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ある日、妊娠中の野良猫が保護されて、動物の保護活動を行なっている人達のところへと運ばれてきました。猫は全身にノミがついていて、養育主さんの世話を必要としていました。そのため地元の保護施設『オレゴン・フレンズ・オブ・シェルター・アニマルズ』が猫を引き取って、猫を世話することのできる養育主さんを見つけました。

猫はその後、養育ボランティアのアンジェラ・スーさんの家で過ごし始めました。アンジェラさんは猫の全身についていたノミを洗い流して、必要な治療を始めました。『アイリス』と名付けられた猫はすぐにアンジェラさんの愛情を受け入れて、嬉しそうに喉を鳴らし始めました。

アンジェラさんはスタッフ達から「あと1週間くらいでアイリスは出産するだろう」と聞いていましたが、それが間違だったことにすぐに気づきました。

「驚いたことにアイリスは家に着いた数時間後に出産の準備を始めて、4匹の元気な子猫を産みました」とアンジェラさんが言いました。

アイリスは安全な場所に辿り着くことができたことに興奮していました。そこには柔らかい毛布や快適なベッドがあり、近くにはいつもお腹を満たすことのできる十分なご飯がありました。

それから数週間、アイリスは24時間体制で子猫達の世話を続けました。アンジェラさんはそんなアイリスのために、ご飯と水をアイリスの目の前まで運んであげました。また時々アイリスにご飯の時間を思い出させるために、ご飯を食べさせてあげることもありました。

「アイリスは私が今まで出会った中で、最も甘い猫のひとりです。彼女はいつも満足そうにゴロゴロと喉を鳴らしています。」

「私がアイリスの好きな性格の1つに、お話し好きなところがあります。彼女は常に私や子猫達に向かって話しかけてきます。」

アイリスはとても子育て熱心で、子猫達が自分で毛づくろいができるようになっても、しっかりとグルーミングを続けているそうです。

アイリスは全ての子猫が清潔な状態を保っているかを常に確認しています。また子猫達がグルーミングの途中で脱走しようとすると、前足でギュッと押さえながら、力強くグルーミングを続けるそうです。

いつも子猫達のことを気に掛けているアイリスは、常に子猫達に危険がないかを確認しています。もし子猫達が目の届かない場所に行こうとすると、すぐに駆けつけて安全な場所まで連れ戻します。また新しいオモチャを見つけると一番最初に試してみて、危険がないかを確認しているそうです。

「アイリスが私のところに来た時は出産の直前で、たくさんのノミに覆われていました。もし彼女があの時保護されていなかったら、今頃どうなっていたかを考えると心が痛みます。」

「私はアイリスが出産に間に合うように助けを求めてきたことをとても嬉しく思っています。彼女のおかげで子猫達は厳しい環境の中で過ごす必要がなくなり、彼女は全ての望みを叶えられるようになりました」とアンジェラさんが話してくれました。

アイリスは大切な子猫達の成長を誇りに思っていて、いつも子猫達のことを見守っています。アイリスはこれからも安全な家の中で、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:fosteringlove.pdxlovemeow

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