子猫の『ルミ』はハリケーン・イアンが直撃した地域で発見されて、地元の動物病院へと運ばれてきました。病院の獣医さんはルミを自宅へと連れて帰り、2時間おきにミルクを飲ませて、無事にルミを健康な状態へと戻しました。
獣医さんは仕事のスケジュールが厳しかったため、ルミに必要なケアを提供してくれる人が見つかることを願って、レスキュー・コミュニティーに支援を求めました。
そんなルミの状況を知った養育ボランティアのナージャさんは、躊躇することなくルミを養育することを申し出ました。「優しい獣医さんのおかげでルミの状態は良好でした。彼女は僅かに体重が不足していましたが、すぐに平均的な体重を取り戻しました」とナージャさんが言いました。
「ルミはとても静かで甘い子猫です。彼女は毎回ミルクを飲んで、トイレをして、鼓動のするヌイグルミに寄り添いながら眠りに落ちていきます。」
ルミの体重は僅か340gほどでしたが、大きな個性を持っていました。ルミは正確な体内時計を持っていて、毎回ミルクを時間通りに持ってくることを要求してきました。」
ルミはナージャさんにかまってもらいたくなるとジッと見つめ始めて、ナージャさんの声がするとすぐに反応しました。またルミはオモチャの遊び方を学び、日に日に上手く歩けるようになっていきました。
そしてルミはベビーサークルの中を自由に探索できるようになり、さらに足腰を強くしていきました。ルミがより活発になり、身の回りに興味を持つようになるにつれて、いつも一緒にいることのできる友達を求めるようになっていきました。
「私は積極的にルミの友達を探し始めました。そんな中、保護施設に助けが必要な迷子の子猫が運ばれてきました。」
「子猫はルミと全く同じ年齢と体重だったため、私はとても興奮しました。そしてふたりを会わせてみると、一瞬のうちに結ばれました。」
『ミア』と名付けられた子猫は、ナージャさんの家に来た時は少し緊張していましたが、ルミを紹介されると、すぐに新しい環境を受け入れました。
少し人見知りだったミアは、最初はルミの後ろに隠れながら過ごしていました。
一方、勇敢で活発なルミはすぐにお姉さんの役割を引き受けて、ミアのことを守り始めました。ふたりはお腹がいっぱいになると一緒のベッドに入って、ピッタリと寄り添いながら眠りにつきました。ふたりは初めて会った日から常に一緒に行動し、お互いに愛情を注ぎ合っていました。
「現在、ふたりが出会ってから数週間が経ちましたが、ルミがいる場所には必ずミアがいます。ふたりはいつも一緒に遊んで、寄り添いながら昼寝をして、愛らしい姿をたくさん見せてくれています。」
「私がふたりに話しかけると、ふたりはすぐに喉を鳴らし始めて、撫でてもらうために私の方へと近づいてきます。」
「ルミはオモチャを咥えながら家の中を歩き回るのが大好きです。オモチャの中には彼女の口よりも随分と大きなものもありますが、彼女はいつも楽しそうに運んでいます。ミアもルミのおかげですっかり活発になっていて、いつも家の中を元気いっぱいに駆け回っています。」
「ふたりはお互いにご飯の時間が大好きで、一緒に鳴きながらご飯を要求してきます。特にミアは要求する時の声がとっても大きいです」とナージャさんが話してくれました。
こうして保護先で出会ったルミとミアは、ナージャさん達のおかげで安全な家の中で楽しい毎日を送れるようになりました。これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、すくすくと成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:tiny.paws.fosters/lovemeow