人生に、もふもふを。

助けを求めて玄関の外に現れた孤独な子猫。家の中で出会った猫に愛情を感じると、幸せいっぱいの子猫へと生まれ変わる

0

数日前、母親と離ればなれになった迷子の子猫が、ある家の玄関前に現れました。子猫は病気を患って衰弱していましたが、必死に声を振り絞って家の住人に助けを求めました。

子猫は緊急の治療を必要としていたため、家に住む家族は子猫を保護すると、保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をしました。「私達は子猫を引き取ることを家族に伝え、車を2時間運転して子猫の元へと向かいました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。

子猫は非常に痩せ細っていて、様々な健康上の問題を抱えていましたが、助けてもらえたことが分かったようで、嬉しそうな姿を見せてくれました。

子猫は保護施設への移動中、キャリーの中でしばらく鳴くと眠りにつきました。「私達は子猫に『モクシー』と名づけました。彼女は非常に危険な状態でしたが、自分の力だけでここまで命をつないできました。彼女は本当に強い意志を持った子猫です。」

モクシーは動物病院で生後約2ヶ月と分かりました。モクシーは上気道感染症のため呼吸困難に陥っていましたが、嬉しそうに喉を鳴らし続けていました。

「モクシーは感染症と胃の治療を行い、全身のノミとダニを綺麗にしました。彼女はとてもお腹を空かせていたため、ご飯の入ったお皿に飛び込んでいきました。私達は彼女を元気な状態に戻すために、保温パッドで彼女の身体を温め続けました。彼女は温かいペットボトルを抱きしめながら眠りにつきました。」

生きるために野外で2ヶ月間戦い続けてきたモクシーは、ようやくリラックスできる場所に辿り着き、身体をゆっくりと休めることができました。家の中で新しい生活を始めたモクシーは、もう二度とご飯と避難場所を探すために野外を彷徨い歩く必要はないのです。

モクシーは適切な栄養と薬、そして快適な寝床のおかげで確実に身体を回復させていきました。モクシーは楽に呼吸ができるようになり、全身が綺麗になって、空腹に苦しむこともなくなりました。

そしてついにモクシーは健康な状態を取り戻し、他の猫達と一緒に過ごすための準備を整えました。そんなモクシーをずっと看護してきた養育主さんは、モクシーにピッタリの猫がいることを知っていました。

21歳の飼い猫の『マーシャ』は信じられないほどの愛情を持っていて、何年にもわたって数え切れないほどの保護猫達を助けてきました。

マーシャは今回も別の部屋からモクシーの匂いがしてくると、すぐに興味を持ったようで、モクシーを我が子として受け入れる準備を整えました。

そしてふたりが初めて顔を合わせると、モクシーはすぐにマーシャに引き寄せられて、幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めました。モクシーはマーシャの毛に顔をうずめて、マーシャに寄り添いながら眠りに落ちていきました。「モクシーはいつもお母さんを探していたため、マーシャがそばにいるととっても安心するようでした。」

その日以降、マーシャは一日に何度もモクシーのことをしっかりと毛づくろいしています。マーシャはモクシーを優しく抱きしめながら、たくさんの愛情を注ぎ続けているのです。

「モクシーは最悪の状態になる前に人間に助けを求め、何とか命をつなぐことができました。もし彼女があの時保護されていなかったら、長くは生きられなかったことでしょう」とセリーヌさんが話してくれました。

こうして独りぼっちで彷徨い歩いていたモクシーは安全な家の中で元気を取り戻し、たくさんの愛情を感じることができました。モクシーはこれからも養育主さんやマーシャにいっぱい甘えながら、日に日に大きく強くなっていくことでしょう。
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう