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排水溝に落ちて出られなくなってしまった子猫。優しい人達の助けを借りて、ついに母親や兄弟との再会を果たす!

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ある日、工場で働く従業員達が、獣医さんの助けが必要な子猫達を連れて歩く母猫の姿を見つけました。猫の親子のことを心配した従業員達は、すぐに親子の保護を試みましたが、子猫のうちの1匹がパニック状態に陥って側溝の方へと逃げて行き、そのまま側溝の中に飛び降りてしまったのです。

「側溝のフタが壊れていて、子猫は90cmほどの高さから落ちました。その側溝は排水パイプへと繋がっていました。子猫はそのまま排水パイプの底まで滑り落ちてしまい、戻ってこれなくなってしまいました」と保護団体『キャッツニップETC』のミッシー・マクニールさんが言いました。

従業員達は子猫を救うために思いつく限りのことをしましたが、どれも上手くいかなかったため、保護団体に助けを求めました。

その後、現場に到着した保護団体のスタッフ達は様々な方法を試し、迷路のような排水パイプの中で、子猫が入ってしまったパイプを探し始めました。それから何時間にも渡って、カメラを使った大規模な捜索が行われましたが、最後まで子猫を見つけることはできませんでした。

結局その日は真夜中近くまで作業を続け、外が真っ暗になってしまったため、翌朝それぞれがアイデアを持って現場に集合することになりました。そして翌朝、排水パイプの掃除をしている人達の力も借りて、再び子猫の救出作業に取り掛かりました。

「私達は子猫が飛び込んだ排水パイプに水を流して、水の経路をたどって子猫の居場所を突き止めるというアイデアを実行しました。そのアイデアは上手くいき、私達は排水パイプに接続されたマンホールを特定することができました。しかし子猫はマンホールから見えるところにはいませんでした。」

マンホールの中出典:catsnipetc

子猫を安全に保護するためには勇敢で閉所恐怖症ではない人が、3cmほどの深さの排水が流れている、狭くて汚れた排水パイプの中を進んで行かなければならず、協力してくれる人が必要でした。

保護団体のスタッフ達がソーシャルメディアにそのことを投稿すると、同じ町に住んでいるアシュリーさんが自ら手をあげて、現場まで駆けつけてくれました。「アシュリーさんは私達のいるところに来て、マンホールの中に降りました。彼女は全く躊躇することなく、排水パイプの中へと入っていきました。」

独りぼっちになっていた子猫はアシュリーさんの姿を見つけると、すぐにアシュリーさんの方へと近づいてきました。子猫は排水パイプの中で約40時間を過ごし、一刻も早く外に出たいと思っていたのです。

「アシュリーさんが『子猫を捕まえた!』と叫んだ時、私達全員が安堵のため息をつきました。」

子猫は全身がびしょ濡れで泥だらけで、身体がとても冷たくなっていたため、すぐにタオルで包み込まれました。さらにミッシーさんが子猫を自宅に連れて帰って全身を綺麗にすると、加熱パッドなどを使って子猫の身体を温め始めました。

「私達は低血糖になっていた子猫に糖分を与え、体温が正常に戻った後でシリンジでご飯を食べさせ始めました。」

子猫の救出活動と治療の間、先に保護されていた母猫と子猫達は、養育ボランティアさんの家で世話をされていました。そして助け出された子猫が元気を取り戻すと、ついに猫の親子は再会を果たすことができたのです。

「子猫は母親や兄弟のところに駆け寄って、母親にピッタリと寄り添い始めました。」

助け出された子猫は兄弟よりも随分と身体が小さく、兄弟の半分ほどの大きしかありませんでした。子猫はみんなと一緒にいられることが嬉しくて、たくさんの愛情を求めて母猫に何度も鼻を擦りつけていたそうです。

「現在、猫の親子は社会化の勉強をしていて、徐々に室内生活に順応してきています」とミッシーさんが話してくれました。

保護された猫の親子出典:catsnipetc

こうして排水パイプの中から出られなくなってしまった子猫は、優しい人達のおかげで無事に命をつなぐことができました。子猫は安全な家の中でたくさんの愛情を感じながら成長を続け、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:catsnipetclovemeow

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