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最も高慢な態度の保護猫。人間達に「ここは猫の世界で、私達はそこに住まわせてもらっている」と気づかせようとしている

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今から約8ヶ月前、より良い生活を求めてキジトラ猫の『ネリー』が、保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』にやって来ました。7歳のネリーは施設に着くとすぐに、とっても猫っぽくて気まぐれで気分屋な性格の持ち主だと分かりました。

そんなネリーは自分の条件にピッタリの里親さんを探していました。それは『ここがネリーの世界で、私達はその中に住まわせてもらっている』という考えを持っている人でした。

ネリーが注目を集めたい時は、ガラスのドアにもたれかかりながら、誰かが気づくまでずっとドア越しにアピールしてきます。そしてスタッフが部屋の中に入ってくると、ネリーはドアや足や近くのものに身体を擦りつけながら、満足そうに喉を鳴らし始めるのです。

ドア越しに見つめてくる猫出典:EvspcaAdoptables

「ネリーは人間にかまってもらうのが大好きですが、飽きた時は途端に態度が変わって、急に叩いたり甘噛みしたりしてきます」と施設のスタッフが言いました。

ネリーは周りの人達に自分の存在を気づかせるために様々な方法を編み出しました。ネリーはドア越しにスタッフや訪問者に訴えかけるだけでなく、時々ミーアキャットのように2本足で立ち上がりながらアピールしてくることもありました。

ちなみにネリーは大きな身体をしているため、立ち上がると施設にいる全ての猫達の中で一番背が高くなるそうです。「ネリーの身体はとても大きく、今までに施設にやって来た雌猫の中では最大です。」

立ち上がる猫出典:EvspcaAdoptables

ネリーが撫でられたくない気分の時は、全く悪びれることなく叩いたりしてきて、そのフワフワの毛を触らせてくれません。

「ネリーには気に入っているスタッフがいる一方、いなくても問題ないと思っているスタッフもいます。彼女は人間のことを忠実な使用人か、給餌器のように見ています。でも猫好きの人は間違いなく彼女のとりこになることでしょう。」

高慢な態度をとることがあるネリーですが、とっても甘くて魅力的な一面も持っていて、気が向いた時にその姿を見せてくれます。そんなネリーは寝転がって前足を愛らしく胸に押し当てながら誘ってくることがありますが、導かれるままに手を伸ばすと触らせてくれないことがよくあるそうです(*´ー`)

ネリーは自分が部屋の支配者であると主張していて、他の猫達が過ごしているスペースを自分のものにしてしまうことがあります。「ネリーは同じ部屋に他の猫がいることにも慣れましたが、やっぱり本人は家の中の唯一の猫になりたいと思っているようです。もしネリーがあなたの家にやって来たら、すぐに家の中を占領して、自分の好きなタイミングで甘えてくることでしょう。」

ネリーはこの施設で半年以上里親さんが現れるのを待っていますが、まだ生涯の家族とは出会っていません。そのためスタッフ達はみんなの注目を集めるために、ネリーにネクタイをつけたりしながらアピールしているそうです。

「ネリーには自分の家を持つ権利があります。彼女はとっても気まぐれですが、自分のことを愛してくれる家族といつまでも上手くやっていくことでしょう」と施設のスタッフが話してくれました。

きっと愛らしい個性を持ったネリーの元には素敵な家族が現れることでしょう。そして毎日ネリーの魅力にノックアウトされながら、笑いと癒しで満たされた日々を送っていくことでしょう。
出典:EvspcaAdoptableslovemeow

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