人生に、もふもふを。

多くの車が行き交う道路を這っていた子猫。再び歩けるようになったのが嬉しくて、いつまでも幸せそうに喉を鳴らし続ける

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ある日、多くの車が行き交う道路を走行していた女性が、路上を這っているハチワレの子猫の姿を発見しました。女性はすぐに車を止めると、向かってくる車を制止しながら子猫の元へと急ぎました。

子猫はとても弱々しく、後ろ足の片方が垂れ下がっていました。女性は子猫を自宅に連れて帰り、地元の保護団体に助けを求めました。

「保護団体のスタッフが私のところに連絡してきて、保護した子猫を育てることができるかを尋ねてきました。私はすぐに『はい』と答えました」と養育ボランティアのエレン・リヒターさんが言いました。

『マリアーノ』と名づけられた子猫は非常に危機的な状況で、頭を上げる力も残っていませんでした。エレンさんはマリアーノに水分を与えてシリンジでご飯を食べさせ、弱々しかったマリアーノを徐々に回復させていきました。

マリアーノは土に覆われていて、全身がひどく荒れていました。エレンさんはマリアーノの身体を出来るだけ綺麗にすると、マリアーノは少し気分が良くなったようで、小さく喉を鳴らすと丸くなって眠り始めました。

動物病院で身体を調べてもらったマリアーノは、足の骨折だけでなく、いくつもの健康問題を抱えていることが分かりました。「私は獣医さんに絶対にマリアーノを助けたいと懇願しました。そして私は彼のために出来る限りのことをすることを心に誓いました。」

「マリアーノは病気を治すための薬を飲み始めました。そしてそれから数日が経つと、驚いたことに彼が骨折した足に体重をかけ始めました。」

マリアーノの足の状態は非常に悪く、獣医さんには切断しなければならないかもしれないと言われましたが、マリアーノはそれに逆らうことを決めていたようです。

さらにそれから数日間、美味しいご飯をたくさん食べて、細心の注意を払われながら治療を続けたマリアーノは、後ろ足を使って立ち上がれるようになり、グラグラしながらも再び歩き始めたのです。

エレンさんはマリアーノの変化に驚き、マリアーノの足を切断せずに残せるかもしれないと感じました。

マリアーノはその後も次々と健康問題に立ち向かい、その全てが良い方向へと向かっていきました。マリアーノは身体が少しずつ良くなっていることに喜びを感じているようで、いつも嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らしていました。そして横隔膜ヘルニアの手術を終えると、マリアーノはさらに大きな変化を遂げたのです。

随分と具合が良くなったマリアーノは、自然とたくさんの愛情を求めるようになりました。マリアーノは足が回復している間もエレンさんに寄り添い続け、幸せそうな姿をたくさん見せてくれました。

そして手術から1週間ほどで、マリアーノは再び4本足で立ち上がれるようになりました。足を動かせるようになったマリアーノは、他の子猫達のように走り回ったり、飛び跳ねたり、遊び回ったりすることができるようになったのです。

マリアーノは名前を呼ばれるとエレンさんのところに駆け寄るようになりました。またオモチャを転がしたり、オモチャの後を追いかけたりするようになり、他の子猫に会うためにベビーサークルを飛び越えようともしました。マリアーノは時々少しぐらつくこともありますが、それがマリアーノの行動を止めることはありませんでした。

「獣医さん達はマリアーノの骨折していた足のレントゲン写真を再び撮りました。すると奇跡的なことに、彼の骨折が自然に回復していることが分かりました。彼はその強い意志で辛い時期を乗り越え、とっても甘えん坊な子猫になりました。」

今のマリアーノはエネルギーの塊で、いつも嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らし続けています。「マリアーノは本当に奇跡の子です。全ての健康問題を克服した彼は、毎日を全力で過ごしながらすくすくと成長を続けています。」

その後、マリアーノが里子に行く準備を整えると、すぐに素敵な家族がやって来ました。「マリアーノの新しい家族は、彼が保護された日からずっとSNS上で彼の回復を見守ってきました。家族は彼のことを心から愛しています。」

「今のマリアーノには年上の猫の友達がいて、毎日一緒に遊んでいます。マリアーノとの別れは本当に辛いものでしたが、同時に彼が素晴らしい家族と出会えたことに大きな喜びを感じています」とエレンさんが話してくれました。

こうして車通りの多い道路で保護されたマリアーノは、足の怪我を治し、新たな人生を歩み始めました。マリアーノはこれからもたくさんの愛情を感じながら、優しい家族と共に幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:foster_kitten_tailslovemeow

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