人生に、もふもふを。

塀の上で動けなくなっていた子猫。優しい人達のおかげで瀕死の状態から蘇り、看護してくれた女性と生涯の家族になる

0

今から約3年前のこと、保護施設『リトル・ワンダラーズNYC』に塀の上で発見された子猫についての連絡が入りました。子猫は非常に衰弱していて、助けを求めて必死に鳴いていました。保護施設のスタッフ達はすぐに現場に向かい、子猫を保護して獣医さんのところへと連れて行きました。

「私達は保護した子猫に『クレイトン』と名づけました。彼は非常に体温が下がっていて、とても危険な状態でした」と保護施設のスタッフが言いました。

クレイトンは生後8ヶ月で、ひどく体重が不足していて、重度の上気道感染症を患っていました。クレイトンは非常に衰弱していましたが、たくさんの愛情を求めていて、撫でてもらうために一生懸命に頭を上げようとしていました。

「クレイトンは舌に潰瘍もできていました。彼は死の危険に瀕していましたが、保護から数時間が経つと、少しずつ快方へと向かい始めました。」

クレイトンは貧血や肺炎も患っていて、その他にも多くの健康問題を抱えていました。しかし、獣医さん達の適切な治療で目を開くことができるようになり、苦しそうだった呼吸も随分と回復しました。また加熱パッドなどで温められて、体温が正常な状態に戻りました。

「クレイトンはとても甘い性格で、獣医さん達にもたくさんの愛情を求めてきました。彼は最初からとてもフレンドリーな性格だったため、もしかすると以前誰かに世話をされていたのかもしれません。」

衰弱していたクレイトンを回復させるための一番の課題は食事でした。クレイトンは多くの潰瘍や食道炎のため、ご飯を飲み込むことが出来なくなっていたのです。

持たれる猫出典:littlewanderersnyc

「クレイトンは上部消化管を回復させ、免疫力を高める必要がありました。そのため私達はチューブを使って必要な栄養を与えることにしました。」

クレイトンは動物病院のスタッフ達の力を借りて、日に日に状態を回復させていきました。

そしてついに退院できるくらいまでに回復すると、養育ボランティアのレベッカさんの家へと向かいました。クレイトンは最初の日からレベッカさんに寄り添って、たくさんの愛情を吸収し始めました。

「クレイトンは非常に活発で明るく、お話し好きの男の子です。彼の喉の音はとても大きく、その音でたくさんの感謝の気持ちを伝えてきました。」

それから数日が経つと、クレイトンはついに食べ物に興味を示すようになり、勢いよくご飯を食べるようになりました。その様子を見た保護施設のスタッフ全員が喜びの声を上げたそうです。

クレイトンはその後もレベッカさんの元で治療を続け、信じられないほどの回復を遂げました。

クレイトンはあらゆる困難に立ち向かいながら、レベッカさんの心の奥深くへと入り込んでいきました。そしてレベッカさんはいつの間にかクレイトンを手放すことができなくなり、正式に家族の一員として迎えることに決めたのです。

現在、クレイトンがレベッカさんの家族になって約3年が経ちました。クレイトンは非常に元気に過ごしていて、レベッカさんが連れてくる保護子猫達にたくさんの愛情を注ぎながら子育てを手伝っています。その姿はまるで、自分がみんなからもらった愛情を子猫達に返しているかのようです。

「クレイトンは私の世界そのものです。彼は常に私のそばにいて、私が夜中に目を覚ますと、いつも彼が寄り添っています。彼は保護子猫達の素晴らしいお父さんで、非常に忍耐強く、優しく、とっても面白い性格です」とレベッカさんが言いました。

「私はクレイトンの奇妙な癖にいつも笑わされています。彼はまさに私にピッタリの猫で、彼と出会えたことに心から感謝しています」とレベッカさんが嬉しそうに話してくれました。

撫でられる猫出典:littlewanderersnyc

こうしてクレイトンは保護された日から長い道のりを歩み続け、ついに幸せな生活を手に入れることができました。これからもクレイトンはレベッカさんの愛情を全身で感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:littlewanderersnyclovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう