ある晩こと、コートニー・ベイリーさんが駐車場を歩いていると、街灯の下で鳴いている子猫の姿を発見しました。子猫は非常に臆病で、コートニーさんが近づけるようになるまでにはしばらく時間がかかりました。
「私が子猫の身体を撫でると、すぐに鳴くのを止めてゴロゴロと喉を鳴らし始めました。彼女はほとんどご飯を食べていなかったようで、非常に痩せ細っていました」とコートニーさんが言いました。
「子猫は再び独りぼっちになりたくなかったようで、最初のご飯を食べるまで何度も大きな声で鳴いてきました。」
子猫は目に感染症を患っていて、足に怪我を負っていました。コートニーさんは子猫を自宅に連れて帰ると、一晩中子猫のそばで過ごしながら、水分補給と食事の世話を続けました。
『リース』と名づけられた子猫は、しばらく体調が不安定でしたが、決して自分の人生を諦めませんでした。
「保護から数日間、私はリースを失ってしまうのではないかと何度も心配しました。でも彼女はそのたびに強い意志で危険な状態を乗り越えました。」
コートニーさんの存在はリースに生きる目的を与えました。リースは非常に衰弱していたにもかかわらず、食べ物を飲み込み続けました。そしてある日、リースはベッドから起き上がれるようになり、ゆっくりと歩き始めたのです。
「リースはその日、初めて私の後を追いかけ始めました。さらに彼女はひとりでご飯が食べられるようになりました。」
その後、リースはついに部屋の中を歩き回れるようになり、目の感染症と足の怪我を治しました。コートニーさんのおかげで全身にエネルギーが戻ったリースは、徐々に走り回れるようになり、高いところにも登れるようになりました。
「元気を取り戻したリースは猫らしい行動をとるようになりました。彼女は他の猫のように身の回りのものに興味を持つようになり、キーボードなどで遊ぶようになりました。」
さらにリースはコートニーさんの目覚まし代わりになり、朝から一緒に行動するようになりました。
「私は毎朝、リースの声で目を覚まし、一緒に朝のストレッチをするようになりました。彼女は私が朝の準備をしている間、洗面台の上で遊んで、ご飯の後も一緒に過ごします。」
「リースは自分が鳴くと私が目を覚ますことを理解しました。そのため私がなかなか起きない時は、『もう起きる時間だよ』と強く主張してくるようになりました。」
コートニーさんはすっかり室内生活に慣れたリースに、家で暮らす他の動物の家族を紹介しました。すると黒白の先住猫が一瞬でリースと仲良くなって、すぐに寄り添い始めました。
さらに先住猫はリースの世話を自ら引き受けて、先住犬がリースに近づき過ぎないようにしました。
「ふたりは出会った瞬間から、親友になることは明らかでした。」
先住猫はリースをしっかりと毛づくろいして、常にリースを清潔な状態に保ちました。そしてリースがフワフワの猫に成長するまで、いつもそばで見守り続けていました。
現在、すっかり大きくなったリースですが、先住猫との関係は今も全く変わらないそうです。
リースは足の古い怪我のため、あまりジャンプをすることはありませんでしたが、大人になるにつれて機動性も確実に改善していきました。
「リースが初めてジャンプをした時、彼女は尻餅をついてしまいましたが、決して諦めませんでした。私達は一生懸命な彼女のそばでずっと応援していました。今も彼女は少し不器用なところがありますが、他の猫と同じくらいにジャンプすることができるようになりました。」
「リースはとても可愛い個性の持ち主です。彼女はお腹を掃除機で吸われるのが大好きで、テレビを見る時はまるで人間のように座っています。」
リースのシッポは成長と共にフワフワの立派なシッポに変わり、まるで自慢するかのようにコートニーさんにシッポを見せてくるそうです♪
「リースは今まで出会った中で、最もお茶目で甘い猫です。彼女はいつも私の腕の中で丸くなって、ゴロゴロと大きな音で喉を鳴らしています。」
「リースと一緒にいられることは私の喜びです。私はもう彼女無しの人生を想像することができません」とコートニーさんが話してくれました。
こうして駐車場で発見されたリースは、コートニーさんの元で大きく変わることができました。これからもリースはたくさんの愛情を受け取りながら、最高に幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:torbiereese/lovemeow