今年の初め、犬の散歩に出かけた住人が、庭で助けを求める子猫の姿を見つけました。子猫は生まれて2〜3日しか経っておらず、近くに母親や兄弟の姿はありませんでした。
保護施設『フレンズ・フォー・ライフ・レスキュー・ネットワーク』の代表のジャクリーン・デアモアさんはオンライン上で子猫の情報を見つけて、すぐに引き取ることを申し出ました。そして施設のスタッフのアダムさんとマルゴーさんが子猫を迎えに行きました。
「私達が最初に子猫に会った時、彼が強い意志を持っていることがすぐに分かりました。彼は車で移動している間中ずっと大きな声で鳴きながら、自分がここにいることを伝えてきました」とアダムさん達が言いました。
『ジェリービーンズ』と名づけられた子猫は肩に咬み傷がありましたが、適切な治療で回復し始めました。「私がジェリービーンズを連れ帰った時、最初にしたことは彼の身体を温めることでした。私は彼を加熱パッド付きの保育器に入れて、栄養のあるミルクを飲ませました」とジャクリーンさんが言いました。
それから3日ほどでジェリービーンズは傷を治し、愛らしい癖で周りの人達を魅了し始めました。ジェリービーンズは毎食後、自分が満足していることを伝えるために、可愛い舌をペロッと出しました。
ジェリービーンズはまだひとりでご飯を食べることができないため、ジャクリーンさんとアダムさん達は昼と夜で交代しながら、2時間おきにシリンジでミルクを飲ませ続けました。その度にジェリービーンズは舌を出して、自分の気持ちを伝えてきました。
「約2ヶ月間、私達は昼間に自宅で仕事をしながらジェリービーンズの世話をして、夜になるとジャクリーンさんに世話を代わってもらいました。私達は毎朝7時に彼を迎えにいき、ジャクリーンさんは帰宅の途中に彼を迎えにきました」とアダムさん達が言いました。
「数週間後、ジェリービーンズはより多くのご飯を食べるようになり、健康的な体重になりました。彼は哺乳瓶からミルクを飲むのが好きだったため、離乳するまでに少し時間がかかりました。」
その後、ジェリービーンズが歩き方やジャンプの仕方などを理解すると、一気にエネルギーの塊になりました。ジェリービーンズは非常に活発で遊び心があり、常にイタズラをするチャンスをうかがっていました。
「ジェリービーンズはひとりで保護されたため、遊び相手がいませんでした。そのため私達は交代で彼と一緒に遊びました。」
「ジェリービーンズは私達が働いている間、私達の隣で丸くなって何時間も昼寝をしていました。彼は人間に寄り添うことが大好きで、いつも私達に愛らしい姿を見せてくれました。」
その後、ジェリービーンズが里子に出られるようになるとすぐに、ある家族が保護施設を訪れました。家族はずっとジェリービーンズの回復の情報を追い続けていて、ジェリービーンズのことを家族の一員として迎えたいと思っていました。
「私達はついにジェリービーンズと家族になりました。今の彼の趣味はビデオを見ることです」とジェリービーンズを迎えた家族が言いました。
「私達はジェリービーンズが寝る前の5分間、彼にビデオを見せる時間を作っています。彼はいつもそれを熱心に見つめています。また彼はとっても人間のことが大好きで、いつも自分が家族の中心にいたいと思っています。」
ジェリービーンズが暮らし始めた家には数匹の先住猫が暮らしていましたが、ジェリービーンズはすぐにみんなと仲良くなりました。
「ジェリービーンズは新しい家族や猫の兄弟と一緒に住むことができて、とても幸せそうにしています。私達は2ヶ月間、彼と一緒に過ごすことができたことをとても嬉しく思っています。私達はこれからも彼の成長をInstagramなどを通じて、遠くから見守っていこうと思います」とアダムさん達が嬉しそうに話してくれました。
ジェリービーンズの生活は新しい家で大きく変わりましたが、決して変わらないものがあります。それは心が満たされている時に見せる可愛い癖です。ジェリービーンズは今も毎日可愛い舌をペロッと出しながら、一緒にいる家族に笑顔と幸せを届け続けているのです(*´ω`*)
出典:keystonekitties/lovemeow