人生に、もふもふを。

保護した子猫を人間生活に慣らして、里子に出そうと考えていた家族。でも先住猫は家族とは別の考えを持っていました!

0

ルーマニアに住むソリン・ポパさんとガールフレンドは、猫の『アビゾー』と犬の『ダンテ』と一緒に新しい家に引っ越しました。そして二人が新しい家に落ち着いた頃、外から聞こえてくる何かの鳴き声に気づいたのです。

二人はすぐに外に出て、声を頼りに辺りを調べてみると、駐車中の車の下に小さな子猫の姿を発見しました。子猫は身体を強張らせ、車の下から出てこようとしませんでした。「子猫はとても怖がっていたため、私達が近づこうとすると走り出しました」とソリンさんが言いました。

その後、近くの住人が子猫を捕まえましたが、翌日になると子猫は再び屋外へと戻されました。「子猫はその家の先住猫達に受け入れられなかったため、再び元の場所へと戻されてしまいました。」

「私達は子猫を保護して、子猫を愛してくれる家族を見つけることに決めました。私達は再び子猫が車の下から出てくるのを待ち続け、ついに子猫の保護に成功しました。」

二人は子猫をジャケットで包み、家の中へと連れて行きました。子猫の身体は痩せ細っていて、慣れない環境をとても怖がっていました。そのため子猫は用意されたご飯を食べると、すぐに冷蔵庫の後ろへと隠れてしまったそうです。

「子猫は家の中の全ての音を怖がりながら、そこで3日間を過ごしました。子猫がその場所から出てくるのは、誰もいない夜の間にご飯を食べたり水を飲んだりする時だけでした。」

二人は何とか子猫を動物病院へと連れて行き、全身を綺麗にしてもらいました。その後も二人は子猫にご飯を食べさせ、たくさんの愛情を注ぎ続けました。すると子猫は二人のことを少しずつ信頼し始め、ついに心を開き始めたのです。

その間、先住猫のアビゾーは子猫に早く会いたくて、子猫部屋の前でずっと待っていました。

そしてついに子猫の準備が整うと、アビゾーとの初対面を果たしました。すると2匹は1日も経たないうちに仲良くなり、ずっと一緒にいたかのようにベッドの上で寄り添い始めたのです。

ソリンさん達は当初、子猫に良い家を見つけようとしていましたが、アビゾーの方は別の考えを持っていました。

「最初からアビゾーは子猫をオモチャで遊ばせて、子猫に自分の容器からご飯を食べさせました。私達はその姿を見て、子猫を家族に迎えることに決めて、『シャックス』と名づけました。」

「彼らはとっても仲良しで、一緒に遊んで、一緒に眠ります。」

アビゾーはシャックスに遊び方を教えて、先住犬のダンテが怖くないことを伝えました。するとすぐにシャックスはダンテの近くに行くようになり、フサフサのシッポで遊び始めました。

「現在は3匹が一緒に私達のベッドで寝ています。フワフワの毛を持つ子供達との生活は、とっても素晴らしいものです。」

アビゾーはすっかりシャックスのお姉さん代わりになり、猫としての生き方を教えました。

そんな優しいアビゾーですが、この家で暮らし始める前はシャックスと同じように路上を彷徨い歩いていました。アビゾーは子猫の頃に建設現場近くで保護されて、ダンテにたくさんの愛情を注がれながら大きく育ちました。そして今度はアビゾーが、シャックスを家族として迎え入れたのです。

シャックスはアビゾーのことが大好きで、いつもアビゾーの近くで過ごしながら、様々なことをマネしているそうです。

3匹はいつも仲良く過ごしていて、朝になると一緒に朝食を要求し、一日の多くの時間を一緒に楽しんでいるそうです。

こうして独りぼっちで路上を彷徨い歩いていたシャックスは、優しい家族のおかげで心に花を咲かせることができました。

シャックスはもう食事や避難場所の心配をする必要はありません。これからもシャックスは安全な家の中でたくさんの愛情を注がれながら、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:2_white_walkerslovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう