3月中旬、保護施設『フォスター・ベビー・キャッツ』にTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)で保護された、とっても仲良しな2匹の猫が運ばれてきました。
猫達は両方とも妊娠していて、子猫を育てるための安全な場所を必要としました。「ふたりはいつも寄り添いながら昼寝をして、お互いに毛づくろいをし合っています」と保護施設のジリアンさんが言いました。
そして保護から約1週間後、白っぽい三毛猫が茶トラの子猫を出産しました。お母さんになった三毛猫はすぐに子猫に寄り添いながら毛づくろいを始めました。
出産前の検査ではお腹の中に2匹の子猫の姿がありましたが、その日はそれ以降、出産の兆候はありませんでした。
「私達にできることは母猫のために静かで落ち着ける環境を用意して、彼女のストレスをなるべく低く抑えることです。私は動物病院と連絡を取り、獣医さん達のアドバイスに従いながらケアを続けました。」
施設のスタッフ達が母猫の状態を観察している間も、黒っぽい三毛猫は母猫のことを心配して、ずっとそばで過ごしていたそうです。
そして出産から1日以上が経っても、まだ残りの子猫は生まれてきませんでした。心配したジリアンさんは獣医さんのところに母猫を連れて行くことにしました。ジリアンさんはまだ母猫のお腹の中で子猫が生きていて、出産を待っていることを信じていました。
そして出産から3日後のこと、ジリアンさんが部屋に入ると、新しい子猫が母猫に寄り添っている姿を見て驚きました。後に生まれたキジトラの子猫は、先に生まれた茶トラの子猫のほぼ2倍の体重がありました。
「子猫達の生まれた時の体重には明らかな差がありました。最初に生まれた茶トラの子猫は体重が75gでしたが、2番目に生まれたキジトラの子猫は体重が135gでした。」
子猫達は生まれた日が3日違いましたが、すぐにお互いに寄り添い合って、お母さんのお腹で温まりながら一緒の時間を過ごし始めました。その姿はまるで生まれた時から一緒にいるかのようでした。
先に生まれた茶トラの子猫は毎回たくさんのミルクを飲んで、毎日確実に成長を続けています。2匹のうちのどちらかがミルクを飲み始めると、必ず残った方も後に続くそうです。
また茶トラの子猫が昼寝をする時、自分よりも身体の大きな弟を枕にして眠ることがよくあるそうです。茶トラの子猫はいつも弟を抱きしめながら、大きな幸せに包まれているのです。
現在、茶トラの子猫は生後6日目を迎え、体重が生まれた時の2倍になりました。茶トラの子猫はまだ弟よりも小さいですが、弟に追いつくために毎日たくさんのミルクを飲んで、お腹をいっぱいに膨らませているそうです。
「茶トラの子猫はこの3日間で飛躍的に成長しました。私はいつも一生懸命な彼のことをとても誇りに思っています」とジリアンさんが話してくれました。
こうして3日違いで生まれた子猫達は、お互いに寄り添いながらすくすくと成長を続けています。これからも子猫達はお母さんの温かい愛情を感じながら、日に日に大きくなっていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosterbabycats/lovemeow