人生に、もふもふを。

路上で助け合いながら生きてきた妊娠中の猫達。保護先でも離れることなく、一緒に子育てをする姿に心が温まる

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ある日、2匹の猫『ピクルス』と『オリーブ』が、より良い生活を送れるようにと地元の保護施設『ナッシュビル・キャット・レスキュー』に運ばれてきました。猫達は野良猫のコロニーで発見されて、ふたりとも妊娠していました。

ふたりは完全に切り離すことのできない存在で、いつも一緒に過ごしていました。ふたりは新しい環境に戸惑っていましたが、一緒に保護されたことに安心して、家の中での生活にもすぐに慣れることができました。

「ふたりはお互いのことが大好きで、一緒にいることで安心感を得ています。私はふたりが怖がらないように注意しながら、出来るだけ多くの時間をふたりと一緒に過ごすことにしました」と養育ボランティアのキキさんが言いました。

「私はこれから生まれてくる赤ちゃん達の世話を手伝ったり、毎日の体重測定でストレスを感じさせないように、ふたりと信頼関係を築くことがとても大切なことだと考えました。」

優しいキキさんのおかげで、ふたりはゆっくりとですが確実に、キキさんのことを信頼するようになっていきました。先に心を許し始めたのはピクルスの方で、キキさんに撫でられることに喜びを感じ始めました。そしてピクルスの変化がオリーブにも良い影響を与えました。

「私がピクルスを可愛がっていると、オリーブも愛情を求めてやって来るようになりました。」

そして保護から数週間後、ピクルスは6匹の子猫を出産し、そのうちの5匹が生き残りました。「ピクルスが子育てを始めると、まるで彼女を応援するかのようにオリーブが寄り添ってきました。」

オリーブは愛情いっぱいにすり寄ったり、毛づくろいしたりしながらピクルスに力を与えました。

「約1週間後、私はベビーサークルの中でオリーブが子猫達の世話をしている姿を発見しました。オリーブはまるで我が子のように子猫達を育て、寄り添いながら子猫達を安心させようとしていました。」

そしてそれから数日後、キキさんが養育部屋に入ると、そこには見たことのない子猫の姿がありました。ついにオリーブの出産が始まったのです。

さらに24時間後、オリーブは別の子猫を出産しましたが、子猫の身体は非常に小さく、キキさんはオリーブの身に何かが起こっているのかもしれないと感じました。

「私はオリーブの身体を調べてもらうために、獣医さんの元へと彼女を連れて行きました。彼女はそこで帝王切開を行いましたが、最終的にそのことが彼女の命を救うことになりました。」

悲しいことにピクルスとオリーブはお互いに1匹ずつ子猫を失いましたが、7匹の子猫達との生活を始めることができました。ふたりはチームになって子育てを行い、子猫達の方はお母さんの愛情を2倍受け取ることができました。

いつもふたりのお母さんのうちのどちらかが休憩に入ると、もう一方が全ての子猫達の面倒を見ているそうです。

「ピクルスとオリーブはとっても愛らしく、見ているだけで幸せな気持ちになります。ふたりは一緒に子育てを行い、全ての子猫達を我が子のように見守っています。」

その後、約2〜3週齢になった子猫達は、いつもふたりのお母さんに抱っこされながら、団子状態になって昼寝を楽しんでいるそうです。

子猫達は日に日に活発になり、好奇心が増してきていて、ベビーサークルの中を可愛い足取りで探索しています。そんな子猫達のそばには常にピクルスとオリーブがいて、子猫達が安全に過ごしているかをいつも確認しているのです。

「ピクルスには5匹の女の子がいて、オリーブには2匹の男の子がいます。子猫達は毎日確実に成長していて、ふたりのお母さんは完全に人間のことを信頼しています」とキキさんが話してくれました。

こうして野良猫のコロニーから一緒に保護されたピクルスとオリーブは、安全な家の中で子猫達を出産することができました。ふたりはこれからも常に一緒に過ごしながら、安全な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:kittenitwithkikilovemeow

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