人生に、もふもふを。

心臓に病を抱えながら、毎日を精一杯生きる子猫。ずっと望んでいた家族に出会い、残された時間を幸せいっぱいに過ごす

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ある日、カナダのケベック・シティーにある保護団体の元に、小さな黒猫の子猫がやって来ました。子猫はすぐに動物病院へと運ばれて、そこで重度の心臓病を患っていることが分かりました。

保護団体のスタッフは子猫の命を救うために、モントリオールの保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をして、助けを求めました。

「彼らは子猫を助けるために、車を2時間半運転して私達の施設までやって来ました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。

保護施設で『チューク』と名づけられた子猫は非常に小さな身体をしていましたが、とても大きな愛情を持っていました。

「チュークは獣医さんの初めての診察の時から、満足そうに喉をゴロゴロと鳴らしていました。」

その後、チュークは心臓病を専門にしている獣医さんの診察を受けました。

「チュークは重度の心臓欠陥があり、余命が短いことが分かりました。彼の命はあと数ヶ月から数年だろうと宣告されました。彼は心臓の機能の補助のために、これから毎日薬を飲み続けることになります。」

そのような状態にもかかわらず、チュークはいつも甘い姿を見せてくれました。チュークは毎日を元気そうに過ごしながら、たくさんの愛情を吸収していきました。

「チュークは養育主さんの元で人間との暮らしに順応しました。彼はいつも嬉しそうに喉を鳴らしていて、たくさんのハグと愛情を要求してきます。」

施設のスタッフ達はチュークの話をオンラインで発信し、チュークのことを無条件で愛し、全ての要求に応えてくれる特別な家族を探し始めました。

その後、一組の家族がFacebookの投稿を見て、チュークに恋をしました。そして家族はすぐにチュークに会いに来たのです。

チュークは家族にピッタリと寄り添うと、まるで迎えに来てくれたことが分かっているかのように、大きな音で喉を鳴らし始めたそうです。

チュークは心臓の病気のため、あとどれくらい生きられるかは分かりませんが、そのことが家族の気持ちを変えることはありませんでした。

家族はその日、チュークを自宅に連れて帰り、名前を『ノエル』に変えました。ノエルはすぐに新しい家が気に入って、家族に寄り添いながら幸せそうに眠り始めたそうです。

こうしてノエルは優しい人達の力を借りて、ずっと望んでいた生涯の家での生活を始めることができました。きっとノエルは最期を迎える瞬間まで、たくさんの愛情を感じながら、幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう。
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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