人生に、もふもふを。

耳の聞こえない保護猫が子猫を出産。優しい女性の力を借りて大切な子猫の命を繋ぐと、幸せいっぱいに喉を鳴らし続ける

0

ある日、出産間近の保護猫の『ハニー』が、保護施設『ウィットリー郡愛護協会』へと運ばれてきました。すぐに獣医さんに身体を診てもらうと、ハニーは生まれた時から耳が聞こえていないことが分かりました。

5日後、ハニーは養育主さんの家で4匹の子猫を出産しましたが、悲しいことに2匹はすぐに命を落としてしまいました。ハニーは残った2匹に一日中寄り添い続け、片時もそばから離れようとはしませんでした。

「私はハニーが十分なミルクを作り出せていないことに気づきました。そのため子猫達のお腹を満たすために、哺乳瓶でミルクを飲ませ始めました」と養育主のバルバさんが言いました。

バルバさんは猫の親子を健康な状態にするために、どんなことでもする決心をしていました。

ハニーの子猫達はそれぞれ『チューペロ』と『マヌカ』と名付けられました。お母さんの名前がハニーだったため、蜂蜜の種類を子猫達の名前にしたそうです。

バルバさんは夜中も2時間ごとに起きて、ハニーと子猫達に問題がないかを確認し続けました。

生まれた直後は非常に衰弱していた子猫達も、ハニーやバルバさんのおかげで徐々に元気を取り戻していきました。そしてついに体重が増え始め、身体に丸みが感じられるようになったのです。

ハニーは大切な我が子から片時も離れたくなかったようで、ご飯を食べに行かないこともありました。

「私はベッドから動こうとしないハニーのところにご飯やオヤツを運びました。彼女は常に子猫達のそばにいたいようでした。それは彼女のストレスを無くし、たくさんのミルクを作り出すことにつながりました。」

通常の母猫は鳴きながら子猫と会話をしますが、ハニーは耳が聞こえないため、ほとんど鳴くことはありません。その代わりハニーは絶えず喉を鳴らしながら、子猫達を安心させているそうです。

またハニーはすっかりバルバさんのことを信頼していたため、バルバさんが子猫達に触っても、騒いだりすることはありませんでした。

「ハニーは子猫達にいつも優しく接しています。彼女が子猫達と一緒にいる姿はとっても愛らしく、いつも私の心を温めてくれます」とバルバさんが話してくれました。

こうして子猫達を出産したハニーは、バルバさんの助けを借りて、大切な子猫達に全ての愛情を注ぐことができました。きっとハニーに育てられた子猫達は、お母さんと同じくらい愛情いっぱいの猫へと成長することでしょう。
出典:kitten_faceslovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう