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送るある日、野原で発見された母猫が、生まれたばかりの2匹の子猫達を守りながらミルクを与えていました。発見した人は猫の親子を保護すると、地元の保護施設へと連れて行きました。
母猫はひどく衰弱していて脱水症状に陥っていて、体重が3kgほどしかありませんでした。また全身がひどく汚れていて、強い臭いがしていました。さらにノミが原因で、毛が抜け落ちた部分がいくつもありました。しかし、そんな大変な状況にもかかわらず、母猫は子猫達を育て続けていました。
保護施設のスタッフ達が母猫の世話を始めると、母猫の目は輝き始め、大きな音でゴロゴロと喉を鳴らすようになりました。
出典：ilckenzoo
そんな猫の親子の話を聞いた別の保護施設『アニマルラバーズ・ドリーム・レスキュー』は、親子の世話を引き受けて、養育ボランティアのアリソンさんの家に連れて行きました。
そこで『ベティー・クロッカー』と名付けられた母猫は、アリソンさんから適切なケアを受けました。
「ベティーは決して自分の人生を諦めず、喉を鳴らすのをやめませんでした。彼女は人間に甘やかされることに大きな喜びを感じていました。彼女は私が今までに出会った中で最も優しく、最も愛情深い猫のひとりです」とアリソンさんが言いました。
ベティーは非常に低体重で、ノミに刺されたことが原因で全身の皮膚が荒れていました。しかし、ベティーの大切な子猫達は一日も空腹に苦しむことはありませんでした。これは子猫達を常に安全な状態に保ち、どんな状況でもミルクを与え続けるというベティーの強い決意によるものでした。
ベティーがアリソンさんの家にやって来た日、ベティーは空腹だったにもかかわらず子猫達から離れることを拒否して、揺るぎない意志で子猫達に寄り添い続けていました。
アリソンさんはそんなベティーの元に、たくさんのご飯が入った大きなボウルを持っていきました。するとベティーはまるで何日も食べていなかったかのように、物凄い勢いで全てのご飯を平らげました。
ベティーはお腹がいっぱいになって満足したようで、最初の夜を幸せそうに過ごしました。「私達はベティーのお腹の虫を駆除して、ひどい臭いのする身体を綺麗に洗いました。」
アリソンさんの家で数日間休んだベティーは、素晴らしい変化を遂げました。ベティーはしっかりと水分を補給して、ノミの悩みを解決し、体重を増やし始めました。「ベティーは好きなだけご飯が食べられることに大きな喜びを感じていました。」
そして元気を取り戻したベティーはオモチャで遊び始めて、授乳の合間に短い休憩を取るようになりました。またベティーはアリソンさんの隣で寝転がって、お腹を撫でて欲しいと要求するようになりました。
さらに甘やかされるのが大好きなベティーは、アリソンさんに撫でられると幸せそうに空中をこね始めました。そして嬉しそうに舌を突き出しながら、大きな喉のゴロゴロ音で部屋中を満たしました。
ベティーはアリソンさんのおかげで胃の問題から解放されて、荒れていた肌が綺麗になって、全身の毛も再び生え始めました。
ベティーの大切な子供達の『バターズ』と『キャシー』は、目が開くとますます好奇心が旺盛になりました。子猫達はヨチヨチと歩き回るようになって、身の回りを探索するようになりました。
そんな活発な子猫達の様子をベティーはいつも注意深く見守っているそうです。
また子猫達が遊んでいる姿を見たベティーは、幼い頃の好奇心が再び燃え上がったようで、部屋の中にある様々なオモチャで無邪気に遊んだり、トンネルの中で楽しそうにはしゃいだりしているそうです。
出典：ilckenzoo
こうして衰弱した状態で子猫達のことを必死に育てていたベティーは、安全な家の中で元気を取り戻し、子育てに全ての愛情を注ぐことができました。今のベティーには自分のことを甘やかしてくれるアリソンさんがいて、幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典：ilckenzoo／lovemeow.
