ある日、カナダのブリティッシュコロンビア州に住む家族が、自宅の庭の芝生の上で生まれたばかりの子猫を発見しました。
まだ幼い子猫には24時間の世話が必要でした。そこで家族は子猫を保護すると、助けを求めて保護施設『シャスワップ・ポー・レスキュー』へと連絡を入れたのです。その後、現地に着いたスタッフ達は、子猫の身体に怪我を発見し、すぐに動物病院へと連れて行きました。
「子猫は生まれて僅か1日で、猛禽類の攻撃を受けて怪我を負ってしまいました」と保護施設のバーブ・ゴスランさんは言いました。
動物病院で治療を受けた子猫は、養育ボランティアのカトリーナさんの家で育てられることになりました。カトリーナさんは子猫に『シンダー』と名づけて、2〜3時間おきにミルクを飲ませ続けました。
シンダーはいつも哺乳瓶をしっかりと掴みながら、勢いよくミルクを飲んでいました。シンダーはたくさんのミルクのおかげで徐々に体重を増やし、傷を回復させていきました。
それから2日ほどが経つと、シンダーはゴロゴロと喉を鳴らし始めたそうです。
確実に成長を続けるシンダーでしたが、常に誰かの愛情を求めていました。そのためシンダーはひとりになるとすぐに、大きな声で鳴き始めたそうです。その姿を見たカトリーナさんは、シンダーに先住猫の『キティー』を紹介しました。
「キティーは幼い子猫にとても興味を持っていて、いつも子猫達の身体を温めて、快適な環境を提供しています」とカトリーナさんは言いました。
そして保護されてから3日後、シンダーは体重を2割ほど増やし、ついに100gに達しました。シンダーは辛い時期を乗り越えて、幸せな未来へと歩み始めたのです。
シンダーはその後、別の場所で保護された子猫の『イチ』に出会いました。
シンダーはすぐに新しいお姉さんに寄り添って、幸せそうに喉を鳴らし始めたそうです。
「シンダーはイチお姉さんのことが大好きです。彼は生まれてからずっと、兄弟からの愛情を感じたことがありませんでした。彼はお姉さんを抱きしめるのが大好きで、私はその姿にいつも心が温められています。」
カトリーナさんはさらに数匹の子猫達の養育を始めました。子猫達はみんなシンダーのことを温かく迎え入れて、いつも楽しそうに遊んだり、一緒に昼寝をしたりしているそうです。
こうしてたくさんの家族ができたシンダーは、もう独りぼっちではありません。シンダーのそばには必ずカトリーナさんや猫の兄弟がいて、いつでも好きな時にすり寄ることができるのです。
保護施設に来た時のシンダーは、とても小さくて弱々しい状態でした。しかし、みんなのおかげで元気を取り戻したシンダーは、いつもたくさんの愛情を感じながら、安全な家の中ですくすくと成長しているのです(*´ェ`*)
出典:trinaswaywardkitties/lovemeow