ニューヨークのブルックリンでTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)を行っているヘレン・アンドリュースさんは、いつも気にかけている野良猫のコロニーで、見たことのない猫に出会いました。猫はご飯の時間に現れて、それ以来何度も姿を現すようになりました。
ヘレンさんは猫に『ジョニー』と名づけました。ジョニーの毛はボサボサで、コロニーの中でも一番歳をとっているように見えました。ジョニーはあまり人間に慣れていなかったようで、ヘレンさんが近づくとすぐに逃げてしまったそうです。「私は当時、ジョニーが友好的な猫ではないと思っていました。彼はいつも人間から遠ざかっていました」とヘレンさんは言いました。
ヘレンさんは捕獲器でジョニーを保護して、動物病院で去勢手術を行いました。その後、ジョニーは屋内での生活が気に入ったのか、野生的な行動が減ってきて、ヘレンさんにも友好的に接するようになっていったそうです。
「保護した直後のジョニーは、とても騒いでいました。でもすぐに静かになりました。その姿を見て、私は彼の気持ちが変わってきていることに気づきました。」
ジョニーの悪いところを治療をしたヘレンさんは、ジョニーが家猫生活を望んでいるかを確認することにしました。
ヘレンさんが再びジョニーを野良猫のコロニーに戻すと、ジョニーはその場所から何処へも行かず、ヘレンさんの近くに留まり続けたのです。そして、ヘレンさんがジョニーの名前を呼ぶと、ジョニーは嬉しそうに鳴きながら、ヘレンさんの方へと歩いてきました。
「ジョニーは撫でてもらうために、私のところに真っ直ぐにやって来ました。私は彼が人間との生活を選んだことを理解しました。」
ヘレンさんはジョニーを自宅に連れて帰り、静かな部屋でジョニーと一緒に座りました。ジョニーはとても嬉しかったようで、ずっと喉をゴロゴロと鳴らし続けていたそうです。
「ジョニーは路上から助け出されたことにとても満足しているようです。彼はとても優しくて、愛情豊かで、食欲が旺盛です。彼は膝の上が大好きで、いつも愛されたいと思っています。」
出会った頃は全身がボサボサで、歳をとっているように見えたジョニーでしたが、獣医さんに調べてもらうと4歳だということが分かりました。
「ジョニーは元々大きな身体の猫です。これからしっかりとご飯を食べることで、さらに大きくなっていくことでしょう。」
その後、ヘレンさんはジョニーを養育ボランティアさんの家に連れて行きました。
「ジョニーは養育主さんの家で上手くやっています。最初の頃は少し怖がっていましたが、ゆっくりと自分の殻から出てきました。」
それからしばらくの間、養育主さんの家で暮らしたジョニーは、さらに人間好きの猫になりました。そしてついにジョニーは、里子に出る準備が整ったのです。
「きっとジョニーはクリスマスまでに素敵な家を見つけることでしょう。彼は3日間で、路上を彷徨い歩くの猫から、ソファー好きの猫へと生まれ変わりました」とヘレンさんは話してくれました。
こうして数年間路上で暮らしてきたジョニーは、ヘレンさんのおかげで新しい人生をスタートさせることができました。ジョニーは現在、家の中での生活を愛していて、いつも幸せそうに過ごしているそうです。
これから生涯の家に旅立っていくジョニーですが、新しい里親さんの元でも、幸せいっぱいに喉を鳴らし続けていくことでしょう(*´ω`*)
出典:willoughbycatstnr/lovemeow