ある日、釜山(韓国)の警察署前にある交番に、1匹の野良猫が助けを求めてやって来ました。野良猫は交番が安全な場所だと分かっていたようで、そのまま交番に住み着いたのです。
お巡りさんは野良猫の名前も年齢も、どこから来たのかも分かりません。そのため、野良猫は「分からない」を意味する『モルゲ』と名づけられました。
実はモルゲは以前からお巡りさんのことを知っていました。
モルゲとお巡りさんの初めての出会いは、とても悲しいものでした。以前、モルゲの子供が車にひかれてしまったため、お巡りさんが埋めてあげたのです。その様子をモルゲは遠くからじっと見つめていました。
それから数ヶ月後。子猫を埋葬したお巡りさんが勤務している時に、モルゲが訪ねてきたのです。お巡りさんは数ヶ月ぶりに再会したモルゲの姿を見てビックリしました。なんとモルゲは再び妊娠していたのです。
そして、モルゲは交番の隅で子猫を出産しました。すっかりモルゲと友達になっていたお巡りさん達は、子猫達のへその緒を切る手伝いもしたそうです。
子猫達の愛らしさに心を撃ち抜かれたお巡りさん達は、交番に猫部屋を作ってあげました。
猫の親子はいつも交番にいるため、交番に荷物が届くたびに、それをベッド代わりにするそうです♪
4匹の子猫はモルゲお母さんに愛情をいっぱい注がれて、すくすくと育っていきました。
時々、モルゲが休憩をとっている時は、代わりにお巡りさんが子猫達の遊び相手をしてあげることも♪
そんな優しいお巡りさんに恩返しするために、猫の親子はいつも交番のお仕事を手伝ってくれているそうです。
その姿は地元で話題となり、今ではすっかり ”猫のお巡りさん” になりました。
親子は毎日、交番の周りをパトロールしながら、お巡りさんと一緒に街の平和を守っているそうです(*´ェ`*)