ある日、野良猫の『バブル』は、一緒に暮していた野良猫のグループから追い出されてしまいました。バブルはグループの猫に叩かれたり、ご飯を食べさせてもらえなかったのです。内気なバブルはいくら攻撃されても、反撃することはありませんでした。
その後、独りぼっちで彷徨い始めたバブルは、保護施設のスタッフによって保護されました。保護された時のバブルは、ほとんどご飯を食べていなかったようで、ガリガリに痩せ細っていたそうです。
施設に入ったバブルは、とても警戒心が強く、いつも物陰に隠れていました。バブルは長い間、人間との接触がなかったため、人間を全く信頼していなかったのです。
でも、人間の優しさと接しているうちに、ゆっくりとですが確実に人間を信頼するようになっていきました。
そしてある日、ついにバブルは人間に心を開いたのです!
人間を信頼したバブルは、施設で暮らす猫達とも楽しく接するようになりました。さらにバブルは、施設に運ばれて来る猫達の心を安心させるために、スタッフ達に力を貸してくれたのです。
バブルはいつの間にか、施設になくてはならない存在になっていました。
今まで辛い時期を経験してきたバブルですが、その持ち前の忍耐力と優しさで新しい道を切り開きました。そして、その可愛い瞳で今までとは全く違う世界を見始めたのです。
バブルが施設で暮し始めてから1年以上が経ちました。施設の保護猫達はバブルの近くが心地良いようで、自然と周りに集まってくるそうです♪
こうしてすっかり人気者になったバブルは、愛情たっぷりのハグと寄り目がちな瞳で、毎日たくさんの幸せをみんなに届けてくれているそうです(*´ω`*)