ある日、フロリダの不動産会社で働いているポールさんとその同僚が、会社で取り扱うことになった中古住宅の状態を調査しにいきました。
そして、ポールさんが家の裏手を見に行くと、ちょっと気難しそうな顔の猫が一直線に近づいてきたのです。
猫はあまりご飯を食べていなかったのか、とても痩せていました。また、毛は汚れていてツヤが消えていたそうです。
ポールさんが猫の頭を撫でてあげると、嬉しそうに頭をスリスリしてきました。ちょっと怒ってそうな顔の猫でしたが、実際はとても人懐っこく、甘えん坊な猫だったのです。猫好きのポールさんは、それから2時間ほど猫との時間を楽しみました。
猫は優しいポールさんがとても気に入ったようで、片時も離れなくなりました。
一方のポールさんも猫のことが大好きになり、『ガーフィールド』という名前をつけました。
すっかり仲良くなったガーフィールドは、その後もポールさんから離れようとしなかったそうです。
ガーフィールドと出会った辺りには、ワニやワシ、フクロウやヘビなど、猫の天敵がたくさん住んでいました。ガーフィールドをこのまま残しておけなかったポールさんは、ガーフィールドを連れて帰ることにしたのです。
こうしてガーフィールドの猛アピールは大成功に終わりました。きっとガーフィールドには、ポールさんが優しい人だと分かっていたのでしょう。その後、ポールさんの同僚に引き取られたガーフィールドは、安全な家の中で幸せな毎日を送っているそうです♪
出典:PAUL TATEOSIAN