ある寒い日のこと、妊娠がかなり進んでいた野良猫が、温かさと避難場所を求めて路上を彷徨い歩いている姿が目撃されました。
その後、保護団体『ザ・ストレイ・キャット・クラブ』のスタッフ達が猫のことを知ると、ためらうことなく保護しに向かいました。そして無事に猫を保護すると、猫がマイクロチップを持っておらず、今にも出産しそうな状態だと分かったのです。
「幸いなことに猫は現在、安全で暖かい場所で、必要としているケアを全て受けることができています」と保護団体のスタッフが言いました。
スタッフ達によって『ジョージア・ピーチ』と名付けられた猫は、すぐに養育主さんの家に馴染んで、用意されていた何枚もの毛布にくるまりました。ピーチは安全な出産場所をずっと探していましたが、ついに屋根のある家と十分なご飯を手に入れることができたのです。
そしてピーチが家に着いてから24時間も経たないうちに出産が始まりました。養育主さんはピーチの様子をそばで見守って、ピーチを支えながら安心させました。
「私達はピーチの出産がすぐに始まるだろうと予想していました。寒い野外での出産は非常に大変なため、彼女の保護が間に合って本当に良かったです。」
ピーチは自分によく似た3匹の茶トラの子猫を出産しました。子猫達は愛情深いピーチにしっかりと世話をされながら、着実に体重と体力を増やしていって、生後10日ほどで目が開き始めました。そして周囲の世界に興味を持った子猫達は、寝床の外に冒険に出たいという気持ちが高まりました。
そんな中、保護団体のスタッフ達は、切実に助けを必要としている幼い子猫についての連絡を受けました。「私達は1時間以内に、生後2週間ほどの子猫を引き取りました。子猫は庭で発見されましたが、まだ1歳にも満たない若い母猫に育児を拒否されていました。」
ピーチの子供達と同じくらいの年齢の子猫は、絶え間ないケアと母親の愛情を必要としていました。そのためスタッフ達はピーチが受け入れてくれることを願って、子猫を養育主さんの家に連れて行きました。
そしてピーチと子猫が対面すると、ピーチはすぐに子猫のことが気になって、まるで我が子のように世話を始めました。
またピーチの3匹の子供達も、子猫のことを暖かく迎え入れてくれました。それはまるで最初から兄弟だったかのように、みんなで一緒にお母さんのミルクを飲み始めました。
そしてミルクでお腹をいっぱいに満たすと、3匹は子猫の体を温めるために寄り添いました。子猫は優しい猫の親子に完全に溶け込んで、自分の居場所があることに心から幸せを感じていました。
ピーチは4匹の子猫達を愛情いっぱいに可愛がって、子猫達に十分にミルクを与えて、常に子猫達の体を清潔に保ちました。子猫達はお母さんのお腹に鼻をすり付けて、美味しいミルクを飲みながら眠りに落ちていきました。
子猫達はあと2週間ほどで寝床の外に出始めて、足の筋力をつけながらイタズラの準備を進めることでしょう。
こうしてピーチや優しい人達のおかげで、幼い子猫達は安全な家の中で成長することができました。子猫達はこれからもピーチの愛情を全身で受け取りながら、日に日に大きくなっていくことでしょう。
出典:thestraycatclub/lovemeow