人生に、もふもふを。

心に深い傷を負った母猫。唯一生まれた我が子への愛が、運命を切り開く! (9枚)

0

2016年3月、『スウィーティー』という名前の野良猫が、保護団体『SCOOP』によって保護されました。

見つめる猫

心無い人から虐待を受けていたスウィーティーは、保護された時には口の骨が砕けていたそうです。スウィーティーはすぐに手術を受け、傷口を35針も縫いました。

手術後、スウィーティーは口の痛みと戦いながら、生きるために必死にご飯を食べたそうです。そして1ヶ月が過ぎる頃には、スウィーティーの怪我は随分良くなっていたのです。

ナデナデされる猫

そんな中、スウィーティーは体重が56gしかない小さな子猫を出産しました。スウィーティーに妊娠の兆候が全く無かったため、保護施設のスタッフ達はとても驚いたそうです。

生まれた子猫は、スウィーティーが10日間もご飯や水を口にできない状況の中で、必死に生き延びたのです。

可愛い子猫

しかし、まだ安心はできませんでした。スウィーティーの身体は異常な状況の中にあったためか、子猫を出産しても母乳が出なかったのです。

このままでは子猫の命が危ないと感じたスタッフは、スウィーティーに代わって昼夜問わず子猫にミルクを飲ませ続けました。

子猫を育てる母猫

スタッフのおかげで危機を脱した子猫は『ヤーキス』と名づけられました。この名前は、スウィーティーの命を救ってくれた獣医さんの名前からとったものでした。

スウィーティーは、ヤーキスが生まれたときから素晴らしいお母さんでした。辛い過去があったにもかかわらず、子猫に愛情を与え続けたのです。

子猫を抱っこする母猫

母乳のでないスウィーティーは、いつもスタッフがヤーキスにミルクを飲ませているところをじっと見つめていました。そして、ミルクの時間が終わると、すぐに身体を温め、毛づくろいや排泄の世話を始めるのです。

スウィーティーは、ヤーキスのことがこの世で一番大切でした。自分の傷が完全に癒えていないにもかかわらず、つきっきりでヤーキスの世話を続けたのです。

子猫と母猫

それから5ヶ月。

まだ普通の子猫よりも身体の小さいヤーキスですが、とても元気いっぱいで、いつも部屋中を駆け回っているそうです。

一方のスウィーティーは、少し前に2回目の手術を受けました。最初は体重が1.8kgしかなかったスウィーティーですが、今では3.6kgに増えたそうです。

子猫に食べ方を教える母猫

どうやらヤーキスの存在が、スウィーティーに生きる力を与えたようです。

仲良し親子猫

ヤーキスと一緒にいるスウィーティーは、とても生き生きとしていて、毎日に喜びを感じています。また、スウィーティーは、ヤーキスのことがいつまでも心配なようで、今でもヤーキスを視界の外に出さないそうです。

もちろんヤーキスも、優しいお母さんのことが大好きで、いつもお母さんに寄り添っているそうです。

幸せそうな母猫と子猫

こうして心に傷を負ったスウィーティーは、ヤーキスのおかげで元気を取り戻し、生きる喜びを感じることができました。どこまでも深い親子の絆は、これから先もずっと続いていくことでしょう。

出典:scoopcat.org

この猫の記事を友達にシェアしよう