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病気によって全身がひどく荒れていた保護猫。優しい人達の助けを借りて9ヶ月間で大きく変わり、毎日が幸せいっぱいに

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ある日、厳しい路上での生活を送っていた猫が、家の庭に迷い込んできました。心配した家の住人が猫にご飯を与え始めると、猫の健康状態が悪化していっていることに気づいたため、地元の動物病院に連れて行きました。

猫は皮膚疾患によって毛が抜け落ちていて、適切な治療と静かな環境を切実に必要としていました。「獣医さんが私達の施設に連絡をしてきて、猫を世話することができるかを尋ねてきました。私達はすぐに猫を受け入れることに決めました」と保護施設『コミュニティ・キャット・クラブ』の創設者のサラ・シャープさんが言いました。

どうやら猫は以前の飼い主が引っ越した時に、そのまま野外に置き去りにされてしまったようでした。

保護施設のスタッフ達に『ブリザード』と名付けられた猫は、養育ボランティアのアリーさんの家で治療を続けることになりました。家に着いた直後のブリザードは新しい環境に戸惑って、なかなかキャリーの中から出ようとしませんでした。

そんなブリザードをアリーさんが優しく撫でると、ブリザードは徐々に心を許していって、この場所が安全だと分かると自らアリーさんの手に溶け込みました。そして満足そうな鳴き声で部屋中を満たし、アリーさんの隣で横になって愛情を吸収し始めたのです。

アリーさんは獣医さんと緊密にやりとりをしながら、ブリザードを治すために何が最も効果的かを探りました。毎日の治療と投薬、そして適切なケアによって、ブリザードは着実に快方へと向かい始めました。

「ブリザードは気分が良くなり始めると、隠されていた性格が表に出てきました」とアリーさんが言いました。

さらにブリザードが痛みや不快感を感じなくなると徐々に食欲が増していき、ついに体重が増え始め、十分な体力をつけることができました。

元気を取り戻したブリザードはいつでも抱きしめられる準備ができているかのように、軽い足取りでアリーさんの後を追うようになりました。

またブリザードは身の回りのものに興味を持つようになり、柔らかい毛布やベッドに惹かれ、オモチャにも興味を示しました。「ブリザードは自分が望んでいるものを正確に伝えようと、何かあるたびに可愛い声で話しかけてきます。」

数ヶ月の回復期間の後、ブリザードの皮膚は綺麗に治り、目は澄んで明るくなり、全身の毛が輝きを取り戻し、エネルギーが急上昇しました。

元気になってきた猫出典:the_fosterhotel

ブリザードはすっかり人間に抱っこされるのが大好きな、とっても甘えん坊な猫へと生まれ変わりました。ブリザードはいつもアリーさんと一緒にベッドで昼寝をして、頭やアゴを撫でられることを楽しんでいるそうです。

またブリザードは病気が治ると家にいる保護子猫達と一緒に過ごすようになり、まるで子猫達のお兄さんのようにいつもたくさんの愛情を注いでいるそうです。

ブリザードは現在、皮膚過敏症のための特別なご飯を食べて、必要に応じて処方された薬を服用しています。ブリザードはアリーさんの家で約9ヶ月間を過ごし、生涯の家に行くための準備を整えることができました。

「ブリザードはとっても優しい猫で、抱っこされるのが大好きで、いつもかまって欲しいと思っています。彼は他の猫達とも仲良くでき、会う人全てに甘えています」とアリーさんが話してくれました。

こうして病気で全身が荒れた状態で保護されたブリザードは、優しい人達の助けを借りて大きく変わることができました。これからもブリザードは安全な家の中でたくさんの愛情を吸収しながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:the_fosterhotellovemeow

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