『ジミー』はスー・ゼリツキーさんの家で暮らしているイタズラ好きの13歳の猫です。ジミーは家の外を散歩するのが大好きで、いつもひとりで冒険に出かけていました。しかしある日のこと、ジミーは家の外に出かけたまま行方が分からなくなってしまったのです。
ジミーは今までに一度も家に戻らない日はありませんでした。そのため家族はジミーが外に遊びに行っても全く心配していませんでした。
ジミーはいつもあまり遠くへは行かず、家の前の道をブラブラしたり、隣の家でオヤツをもらったり、飼い犬と一緒に散歩を楽しんだりしていました。
出典:WMASS
そしてジミーがいなくなった日も、スーさんと夫はいつものようにジミーを家から送り出しました。しかし、ジミーは帰宅時間になっても家に戻ってくることはありませんでした。家族はジミーの名前を呼びながら家の周りを探し回りましたが、結局ジミーを見つけることはできませんでした。
家族はジミーのチラシを作って、近所の色々な場所に置いてもらいました。また愛犬の散歩中はいつもジミーの名前を呼びながら歩きました。家族は再会の望みを持ち続けていましたが、時間が経つにつれて、もうジミーに会えないかもしれないと思うようになっていきました。
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そして、2年半後。
その日、スーさんが保護施設『ウエスト・ミルフォード・アニマル・シェルター』のFacebookページを見ていると、ジミーにそっくりの猫の写真を見つけました。
スーさんはその猫がジミーかを調べるために、すぐに施設にメッセージを送りました。そして施設のスタッフと何回かやりとりをしているうちに、その猫がさらにジミーのように感じてきたのです。
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「彼は3月の猛吹雪の後、私達の家から16kmほど離れたところにあった保護施設に運び込まれました。私はジミーの特徴をスタッフに伝えた後、彼に会いに行くことにしました。」
スーさんは「もし施設にいる猫がジミーだったとしても、私のことを忘れてしまっているかもしれない」と心配していました。そこで同じくジミーのことを心配していた隣の家の人と一緒に施設へと向かったのです。
施設で二人を迎えたスタッフは、さっそく二人をジミーのところに案内しました。そしてケージの中の猫を見たスーさんは、一目でその猫がジミーだと分かったのです。
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「スタッフがケージを開けるとジミーがすぐに近づいて来て、嬉しそうに頭を擦りつけてきました。私は嬉しさのあまり、思わず泣き出してしまいました。」
その後、スーさんは施設に夫を連れて来ました。もちろんジミーはすぐに飼い主さんを認識して、嬉しそうに挨拶をしてくれたそうです。その姿を見たスーさんは間違いなくこの猫がジミーだと確信しました。
そしてついにジミーは2年半ぶりに自宅へと戻ってきたのです。
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15歳になっていたジミーは、再び家族と一緒になれてとても嬉しそうにしていました。同居犬もすぐにジミーのことを認識して、温かく迎え入れてくれました。また家族はジミーの行方不明後に2匹の子猫を引き取っていたのですが、2匹共ジミーのことを歓迎してくれたそうです。
「私達は物語の世界にいるようです。まるで作り話のようなハッピーエンドに家族みんなが驚いています!」とスーさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:Sue Zelitsky/WMASS/lovemeow