約2ヶ月前、養育ボランティアをしているペニー・リチャーズさんが、24時間体制の世話を必要としている3匹の子猫達を引き取りました。そのうちの1匹は非常に小さな身体をしていました。
「キャリーから保育器に移す時、『セバスチャン』と名付けられた子猫が姉妹の半分ほどの大きさしかないことがすぐに分かりました。彼の目は少し飛び出していて、ほとんど身体を動かしませんでした」とペニーさんが言いました。
痩せ細っていて脱水症状に陥っていたセバスチャンは、生存率が低かったにもかかわらず、僅かに残っていたエネルギーの全てを食べることに費やしました。
「セバスチャンが哺乳瓶をしっかりと掴んで、想像以上にミルクを飲む姿に私はとても驚きました。通常、彼のような状態の子猫はミルクを飲めないことがほとんどです。」
「その強さは、セバスチャンが生きようとする強い意志を持っていて、自分の運命と戦う準備ができていることを示していました。」
セバスチャンはその後もペニーさんから何度もミルクを飲ませてもらい、家に来てから丸一日で随分と元気を取り戻すことができました。「セバスチャンは保育器の中を這い回って、姉妹の上によじ登ったりするようになりました。」
セバスチャンは感染症の治療を受けながら確実に前進し続けました。そしてセバスチャンは徐々に全身にエネルギーを満たしていって、さらにたくさんのミルクを求めるようになったのです。
「セバスチャンはたくさんの栄養をとって、早く大きくなりたいと思っているようでした。また彼は姉妹の『アネット』と『キャサリン』と一緒に遊びたくて、身体をもっと良くしたいと思っていました。」
家に来てから1週間後、セバスチャンの体重は2倍になりました。セバスチャンは澄んだ瞳とふっくらとしたお腹を持った、幸せそうな子猫へと変身しました。
セバスチャンはペニーさんがミルクを持ってくると、3匹の中で一番最初に鳴き始めました。またお腹を満たすとすぐにペニーさんの膝の上でゴロゴロと喉を鳴らし始めて、たくさんのナデナデを要求するようになったのです。
そして生後4〜5週目を迎えた頃から身体に模様が現れ始め、個性が開花していきました。
「セバスチャンはハグが大好きで、私が抱っこすると喉を鳴らしながら顔を擦りつけてきます。」
その後、セバスチャンは野外で独りぼっちになっていた保護子猫の『ブレイン』と友達になりました。ブレインの方も一緒に遊べる友達ができて大喜びしていました。
セバスチャンは人間のことが大好きで、出会った人達全てと仲良くなりたいと思っていました。また姉妹や他の子猫達と一緒に過ごすのも好きで、いつもみんなとレスリングをしたり、追いかけっこをしたり、寄り添いながらお昼寝をしたりと、とっても楽しい時間を過ごしているそうです。
「生後1週間の時のセバスチャンは生まれたばかりの子猫と同じくらいの体重でした。彼はまだ平均的な子猫よりも小さいですが、いつも自信に満ち溢れていて、元気いっぱいに過ごしています。」
すっかり室内生活が気に入ったセバスチャンは、いつも嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らしています。またセバスチャンは他の子猫達と一緒にペニーさんの膝の上を共有したり、先住猫に顔を擦りつけたりしながら、とっても甘えん坊な姿を見せてくれているそうです。
「セバスチャンは人生の始まりが大変だった分、生きていることに対する感謝の気持ちが強いように思います。」
「私はセバスチャンの心の強さをとても誇りに思っています。私はこれまでに養育した子猫達ひとりひとりを愛していますが、時々非常に印象に残る子猫との出会いがあります。」
「セバスチャンは来週生涯の家に行く予定ですが、きっと彼を送り出した後に、私はとっても寂しくなることでしょう」とペニーさんが話してくれました。
こうして危険な状態で助け出されたセバスチャンは、その強さで命をつなぎ、ペニーさんや周りの人達のことを驚かせました。これからもセバスチャンは安全な家の中で元気いっぱいに遊び回りながら、愛情に満ちた毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:fosterkittenhq/lovemeow