ある日、6歳の野良猫が保護施設『アニマル・ヒューメイン・ソサイエティー』に運ばれてきました。猫は長い間、厳しい環境の中で生きてきたため、全身が汚れていて、戦いの傷跡がたくさんありました。また歯が欠けていて、目が傷つき、FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)を患っていました。
そんな状態にもかかわらず、猫は抱きしめられるとすぐに喉をゴロゴロと鳴らし始めました。施設のスタッフ達はそんな愛らしい猫に『ブルース・ウィリス』と名づけて、ブルースにふさわしい家を探し始めました。ブルースは誰かが施設を訪れるたびに喉を鳴らして、里親さんが現れるのを待ち望んでいました。
「ブルースは施設の中で最も甘くて、愛情深い男の子です。彼はたくさんの愛情で、いつも施設の内を明るくしてくれます」とスタッフが言いました。
そしてある日、保護施設のFacebookページを見ていたサンドラさんが、ブルースに一目惚れしました。「私はブルースの写真を見た瞬間に心を奪われました」とサンドラさんが言いました。
しかし、サンドラさんの家はペットが禁止されていたため、「見に行くだけ」という気持ちで施設を訪れました。サンドラさんがブルースのケージの前に辿り着くと、ブルースが悲しげな表情でサンドラさんを見上げてきたそうです。
サンドラさんはその顔が忘れられないまま自宅へと戻りました。サンドラさんはその日以降、ブルースに素敵な家族が見つかることを望みながら、毎日施設のWEBページを確認し続けました。しかし、ブルースが上気道感染症でダウンしたことを知ると、居ても立っても居られなくなり、何度も施設に足を運びました。
そして1ヶ月後、ブルースの家はまだ見つかっていませんでした。サンドラさんは次に自分がすべきことを知っていました。
サンドラさんは家の家主に『ペット禁止』のルールに例外を設けて欲しいと説得しました。「私はブルースの悲しそうな写真を家主に送りました。そして私は無事に彼を飼う許可を得ました!」
そしてブルースはついに自分の夢を実現させました! ブルースはサンドラさんの家に来てから1分も経たないうちに床に寝転んで、嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めました。そして自分の家に来たことを知っているかのように、手足を伸ばしてくつろぎ始めたのです。
「ブルースは一晩中喉を鳴らすことをやめませんでした。その日以来、私がどこに行く時も彼が後をついてくるようになりました。」
ブルースは新しい環境にすぐに慣れて、数日後には食べ物のために戦う必要がないことに気づきました。ブルースは今、自分のことを愛してくれる家族がいて、心から幸せを感じているのです。
「私がシャワーを浴びている時もブルースは洗面所に入って来て、私の様子を心配そうに見つめてきます。そして私を水から助けようと、大きな声で鳴き始めます。」
またサンドラさんがソファーに座ると、すぐにブルースが走ってきて、幸せ顔で寄り添い始めるそうです。
ブルースのゴロゴロ音はとても大きく、いつも部屋全体に反響しています。ブルースが動物病院に行った時は、獣医さんが鼓動を聞けないくらいに大きな音を鳴らし続けていたそうです。
とっても甘えん坊のブルースは、毎朝サンドラさんの隣で目を覚まします。そして夜になると、サンドラさんの腕の中に潜り込んで、幸せいっぱいに喉を鳴らしているそうです♪
こうして長年路上で暮らしてきたブルースは、サンドラさんのおかげでずっと望んでいた生活を手に入れることができました。ブルースは安全な暮らしに満足していて、最高に楽しい人生を送っているのです(*´ω`*)
出典:mrwillisthecat/lovemeow